たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2007-01-01から1年間の記事一覧

山崎るり子詩集

少人数のささやかな、しかも急の歓送会を開いてもらって、結局は夜中の2時くらいまで飲んでいた。ちょっと眠たい一日を新しい職場で過ごし、今日は早く帰ろうと会社を退けた。こんなときはフラッと吉祥寺の書店に足を運びたくなる。画像処理やWEBサイト構築…

忘れてはいけない

眼は前に付いていて体も前進するようにできている。頭はこれから先のことを考えるようになっている。でも忘れてはいけない。そんな自分を支えている足や足元があることを。喩えていえば、それは家族だったり、職場の支援してくれる仲間だったりする。あるい…

Photoshopという剣山

画像処理なんて、ドット数だけのカラーの指定だけという言い方もできる。そんな理屈っぽい数学マニアみたいな言い方は容易にできる。しかし言うのは勝手だが、それはとんでもない素人の言い草だ。そのことが身に沁みて分かる。いやようやく分かってきた。実…

現代美術とオークション

なにげなくつけたTVで特集していた現代美術(主として絵画)のオークションの現在。容易に億単位に届くようなとんでもない値段がつく。村上龍や奈良美智。そして中国作家の作品群。 オークションに参加する人の大半は、将来値段が上がるだろうと思われるもの…

飯田市美術博物館にて

昨日、飯田市美術博物館で開催されている『絵画の中の物語 -菱田春草「王昭君」と日本美術院の歴史画』を家内と見てきた。菱田春草は、1874年に長野県飯田市に生まれ、満にして36歳で夭折した天才画家。飯田市は自宅から車で約1時間くらいのところの南信一番…

新作アップ

休暇をいただいて家の周りでのんびり。 のんびりついでに、自宅の近所の風景を絵に描いた。サイトにも書いたが、ボクにしてはサクサクと描いてほぼ一日で仕上げ。おそらく鉛筆画の場合を除けば、最短記録の方だ。 鉛筆で下書き線を描くのは、たいてい20分は…

熱中!

最近では、別名ハマルとも言う。 自分が熱中している状態にあることにより、初めて新たに気がつく事柄が出てくる。いわば過敏になったセンサのようなもの。高感度なセンサは、普通拾わない信号も鋭く検出してしまう。その集中度は尋常ではない。狂気に近いも…

現実世界と美

今日は住んでいる地域(駒ヶ根市東伊那という地区)の運動会だった。町内会のような組織(常会)のお役目を仰せつかっているために、行事があるたびにその下準備にいろいろと頭を悩まし、奔走する。そんなことでこの週末の土曜日からバタバタと行事関連に追…

ディジタル

まがりなりにもホームページらしきサイトを作ってみたのが2004年2月。BLOGという便利至極のスタイルができたのはその後と記憶する。HTMLとはなんじゃと言いながら手でタグを打っていた。3年半と少ししか経っていないのだね。しかし心で感じている時間はもっ…

その先へ

こころをつらぬく言葉っていうものがある。ときには、その言葉を聞きたくないと思う。あまりに的を突いているので、認めたくない気持ちが動く。しかし人生の節々で、その言葉を思い起こしては、その言葉の周りを巡っている。30年くらいの間、法句経の短い言…

万年筆

ある日から決意して万年筆を使い続けている。それまでサインペンやゲルインクのボールペンなどを便利に使っていた。だが溜まりに溜まった気持ちがとうとう表に出たという感じで、使い捨て商品の「軽さ」がイヤになった。 その日、文房具の入ったジャンク箱か…

レオナルド・ダ・ヴィンチ・コード

DVD

表題に釣られてレンタルで借りて見た。 同時代のライバルのミケランジェロとは仲が悪かった。でもミケランジェロのダビデ像は傑作と認めていたようで、手稿にダビデ像のスケッチまでしている。ミケランジェロが世俗的な意味で成功を収め、莫大な資産を残した…

祭りのあとの空白か・・・

先週末に、職場で定例的に開催しているちょっとした発表会があって、その企画や準備や連絡など何かと神経を使う仕事で慌ただしかった。そのイベント自体は、予定通り順調に進行して、無事に終了したといっていいだろう。問題は、その後だ。 必ず心理的な揺さ…

描きかた

スケッチをしていて、どうも細かいところを描くということができなくなったのか、面度臭くなったのかわからない。でもやはり、何を描くか、何を表現するかで描き方というものは決まってくるのだろう。ある程度、絵の表現の道筋を複数もっていた方がいい。い…

新作アップ

先日、描きかけだった奈良井宿の街道のスケッチを完成させた。 家内と散策に出かけたついでにスケッチブックをもって行き、立ちながら街道すじを鉛筆でスケッチした。描いた現場の街道には、人通りが絶え間なく、絵を覗いていく人やら、自分と風景の前にたち…

この世の裏側には何がある?

技術職で仕事をしてきたこともあり、ものごとの理解の仕方は理詰めで考える傾向が強いと思う。世の中、たいていのものは説明がつくと考えている。でもそれを打ち破り、首を傾げるような現象は確かにある。今も手帳の中に二枚の不思議な写真をいつも持ち歩い…

とりとめなく

自分の責任ではないことには、自然に振舞っていたらいい。たとえ自分に由来する事柄であっても、それを恥じる必要はない。自分のクセや性格などに、責任を問えないはずで、それを恥じたり隠したりすることはない。完全無欠の基準を自分に押し当てて窮屈に生…

ロビン・シャーマ『3週間続ければ一生が変わる』海竜社

先日の連休に、駒ヶ根市の小さな本屋で手に取ってから手放せなくなりそのまま購入。それからずっと携えて手放せなくなった。シャーマの簡素で平明な言葉は、心の中核を打撃するのに必要かつ十分な重さがある。昨夜、駒ヶ根から東京へ向かう高速バスの中でも…

奉納の弓の行事に参加

昨日、駒ケ根市東伊那の秋の伝統行事に参加して無事に終了した。この地域の常会(町内会のような組織)やその上の組織の代表12名が選ばれ、高烏谷(たかずや)神社の矢納(やおさめ)の神事(神前で弓を射る行事)をやることとなったのだ。弓を射る役目は弓…

人生午後4時くらいになって

今週、身の回りで起こったいくつかの(まったく)愉快でない出来事を振り返る夜。とりとめない思いを抱く。 何が正しくて、何が間違いかを知ることは、案外かんたんな事柄なんだと思った。難しく考えることはない。曇りない素朴な気持ちで、ものごとや人に接…

日垣隆『すぐに稼げる文章術』幻冬舎新書

BLOGを始めるようになってから、なぜ文章を書き続けるのだろうと自問することが増えた。以前書いた文章を読み直しては、昔はなぜこんな風に考えたのだろうとか、まったくヘタだなと思うことも。 しかし自分がいて、書かれる対象があって、書かれる文章がその…

ひっかかりやすい?

ずっと考えてきたが理由がよくわからない。 銀塩写真で撮影した写真と、ディジタルカメラで撮影したものと比較すると、デジタル写真での美術品鑑定が困難になったという中島誠之助さんの言葉だ。「開運!なんでも鑑定団」には視聴者からの鑑定依頼が、全国か…

木曽路奈良井宿

何年ぶりだろうか、家内と二人で奈良井宿を隅から隅まで歩いた。前回訪れたときはまだ権兵衛トンネルが開通していなかったので、駒ヶ根から塩尻まで北上し、そこからUターンするように国道19号線を南下するコースを取ったはず。権兵衛トンネルのおかげで伊那…

パズルの本

最近パズル関係に、凝っているかもしれない。例の植島さんの本を読んで以来、昔からパズル好きだった自分を自意識化したのか。改めて蔵書の中のパズル関係の本を探してみると、結構な種類があって数冊は出てくる。やはりそうだったのだと気づく次第だ。 本当…

新作アップ

一年がかりの水彩風景画1点をアップした。それと今日(9/15)、10分ほどで描いた鉛筆スケッチ1点。 実はさらにもう一枚、趣のある民家を描こうと鉛筆を走らせたのだが、ちょっと難しいところがあり、残暑もきびしく途中で断念。日を改めて英気を養い続きを描…

アマチュア

いい言葉で、そして意味が深いなと思ったのは、中島誠之助さんの言っているアマチュアという言葉。 計算でやってきた人は小さい戦いには勝てる。一方、感性でやってきた人は小さい戦いには勝てないが、大きな勝利を得ることができる。 中島誠之助著『ニセモ…

『日本の論点』編集部編『10年後のあなた』文春新書

愉快な本ではないなと思いつつ読了。愉快でない原因は、この本自体にあるのではない。待ち受ける10年後の日本の現実の姿が、あまりにも厳しいものであることによる。ほんとうに、終始一貫して、ひとつとして夢のある話はなかった!でもやがて訪れる現実であ…

クリエイティブ

昨晩はGoogleを紹介する番組を、偶然見た。クリエイティブであることに成長のチャンスとおのれの存在意義を見出そうとするかのような会社の運営方針が新鮮だった。クリエイティブであることと、企業の業績が向上することとがリンクすることは普通あるもので…

鉛筆スケッチ

新たに描いた鉛筆スケッチをサイトにアップした。 先週末から、鉛筆の運び方において「描ける」という感覚が湧いてきて、花のスケッチなんかに取り組み始めた。風景画はどうなんだろうと鉛筆とスケッチブックを携えて外へ出かけた。 しかし思っていたほど、…

中島誠之助『ニセモノはなぜ、人を騙すのか?』角川oneテーマ21

書店で見つけた。「開運! 何でも鑑定団」のあのヒゲの誠之助さんだ。直感的にこれは面白いにちがいないと思った。事実、読むととても示唆に富んでいて愛読書のひとつになりそうだ。 ニセモノ師とホンモノ師という章があり、書き留めておきたい言葉に出会う…