たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

虫めがね理論

脳は、その関心をもつことがらを拡大解釈して処理する。 反面、関心を持たないことがらは、素通りするか、見えてさえいない。 (以前にも類似内容をどこかに書いた気がする。) 関心を持つとは、対象への愛着である。 松本元先生は、それを単純に「愛」と呼…

ついに入手した永山裕子さんのDVD

どこのサイトに書いてあったのか定かでないが、あの永山裕子さんが水彩画を描く様子を収録したDVDがあるらしいとの情報を得た。あの幻想的な花の水彩画はどのようなプロセスを経て現出するのだろう、瞬間的に見てみたいと思った。 で、それから何ヶ月。 水彩…

高畑好秀著『比較は不幸のはじまり』ソニーマガジンズ新書

最新の脳科学のお話が紹介されている部分が、一番興味を惹いた。 脳科学者の池谷裕二のお仕事を紹介されているのだが、脳の神経細胞は、80歳を過ぎても減らないし、脳機能も衰えない。年齢と共に脳細胞が減るというのは俗説だそうだ。 ウサギの実験ではある…

そうだったのか

昨晩、価格.comというサイトのデジカメのジャンルを眺めていたら、N社のCoolXXX3100のバッテリの持ちが極端に短いという報告がいくつか出ていた。 このBLOGの「中古デジカメを購入した」という内容のエントリ記事の中で、N社のこの機種のバッテリの持ちはあ…

ありふれた時

何でもないありふれた一瞬を ときに輝きとともに思い起こすのはなぜだろう? その時が かけがえのない一瞬であったのに そのときは感じられなかった 助手席に妻をのせて ハンドルを握っている 外には緑の風景が流れ とくに語ることもなく けだるさにつつまれ…

久しぶりに水彩絵の具と遊ぶ

今年2008年になって初めて描いた水彩画かもしれない。 そして、2日間と短期間に描いたのは初めて。 テーマは、以前描いた中沢丘陵を間近に望む風景。 お気に入りのアングルで。 アクリル画と格闘するうちに、少し色彩感覚の幅が広がった気がする。 迷いがあ…

木曽の開田高原へ

例年、お盆休みに遊びにやってくる親戚一同と木曽の開田高原へ。権兵衛トンネルを抜けて車で一時間ほど走れば到着する。もちろん最近入手したデジカメを携えてね。 木曽馬の里という牧場があり、好天に恵まれて光が満ちているような澄んだ空気がとても心地よ…

繰り返し心に浮かぶ・・・

ふと心に浮かぶわけは、それが繰り返し思い起こされる人生の根本問題だからだろう。そう思いながら、愚かしい自分は、いつしか日常のコマゴマとしたことがらに埋没してしまう。 さて、それではひとつの比喩を説こう。 ある町に長者があって、その家が火事に…

アクリル画2作目

下絵の検討のときを除けば、先生のとの見方の違いというかバトルらしきものもなく順調に描き進んだという印象だった。たぶん弟子は師匠に同化していき、知らず知らずのうちに先達の教えを自分のなかに消化し取り込み、しだいに差異が分りにくくなるのかもし…

模倣

模倣をするという行為は、愛から始まると信じている。 その「愛」の部分を本人が意識するかどうかは別として。 子供時代に妹から同じことを真似されていつもつきまとわれていたのは、まさにそれだったのだと思う。 いつも同じ遊びに参加したがり、兄に同化し…

ぜったい使わないぞ・・・

昔から嫌いな言葉に、「ご承知おきください」がある。 この「おき」というところ、なんだか押し付けがましくて、 脅迫的でイヤな響きがある。 沙汰があるまで首洗って待ってろ、とでも言いたげな、 上からモノを言ういやらしさ。 日常の場面でこんな言葉を使…