現代美術とオークション
なにげなくつけたTVで特集していた現代美術(主として絵画)のオークションの現在。容易に億単位に届くようなとんでもない値段がつく。村上龍や奈良美智。そして中国作家の作品群。
オークションに参加する人の大半は、将来値段が上がるだろうと思われるものを買う。自分たちはその絵画が欲しくてたまらないのではなく、将来欲しくてたまらなくなるはずの人びとにより高い値段で売れるだろうと考えて買う。マネーゲームの対象物としての美術品。
作品として発表された以上、より多くの人たちに鑑賞してもらいその世界を共有して欲しいと思うのは当然だ。オークションで取引された作品たちはいったいどこへ流れていくのだろう。なんともすっきりしない視聴後感であった。