たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

わかるということ

知らなかったことを、ボクたちはどのようにして知るようになるのだろうか。 無論、知識レベルの話であれば、その手の書物を見るなりネット検索すれば使われている意味や新しい情報は簡単に手に入る。このケースは、自分の所有する知識を増殖させる方向だから…

エゴについて

『非属の才能』という変わった本を読んだ。 まわりから浮いているあなた、のけ者になったことのあるあなた、おめでとうございます。 あなたには、非属の才能があります。 というような扉の言葉があって、群れと同調しない人、同調できない人へのエールを送る…

「借り」をつくる

ある本を読んでいて気になる言葉に出会った。 その著者は、良縁に恵まれない女性から相談をたくさん受けるらしく、その理由について触れている。それはズバリ「人の好意を受けとらない」、「人に借りをつくらない」という姿勢が共通しているというのだ。食事…

不安をめぐって

心の移り変わりの激しさや、捉えどころのなさなどに思いを馳せながら、休日ひとり車のハンドルを握っていた。それにつけて思いおこすのは「達磨安心」という無門関の第41則にある話。これは気になる話で、この問答の簡潔さ、余計な枝葉が無いのにテーマの本…

あとがき 〜その2〜

人より抜きん出ることを目的にして努力を重ねて、一歩でも人より先に出ようとする生き方に、ゴールはないのではないかと昨日、記した。疑問は続く。 こういう今風の行き方における成功(幸せ?)とは、結局のところ遅れた人を見下すことで、おのれの優位性を…

あとがき

ある本のあとがきに、精神分析のフロイトの言葉が紹介されていた。 幸・不幸を論ずる人は、我々の時代以前にはほとんどいなかった。我々が生きた時代の前の時代くらいまでは、通信とか放送とかが未発達で、ほかの人の生活を知ることがなかった。 通信や放送…

あるシーンから

イチローに密着取材した元旦(1/2)のNHK番組。最後の方に出てくるシーンが、なんだか忘れられない。首位打者になれるかどうか、少ない残り試合の中で、安打数の積み重ねのギリギリの最後に、他の選手にその座を渡すことが決まった瞬間。その直後、守備にまわ…

地球の顔を見たく

先日(2/4)のNHK番組『ウェイクアップコール 〜宇宙飛行士が見つめた地球〜』という放送がとても印象に残った。ヒューストン管制センターからスペースシャトルに向かって、2分ほどの目覚めの曲を流すらしいのだ。スペースシャトルは2時間あまりで地球を周回…

誰に聞いたらいい?

このところ、ある事実をめぐって考えをめぐらせる。それをありのまま書くわけにはいかないけれど、何十年にもわたって、ひとつのテーマが繰り返し繰り返し自分の人生の中で突然に訪れていたことに気づく。そのテーマは、全く互いに関係のない人びとの口から…

もうひとつ雪景色

今日はうって変わって晴天に恵まれる。抜けるような青空の深さ。こんな色彩をしていたのかと、初めて空を見るような思いに襲われる。 左に見えている里山は陣馬形山。右側が中央アルプスの南端。その谷間のずっと向うが名古屋の方角になる。 駒ヶ根の天気は…

一日雪降りに見舞われて

昨晩からやや小さな雪が舞い始めた。予報では積雪量は1mm/h程度とされていたので、たいして積もらないと踏んでいた。しかし今朝見てみると10cm以上の積雪になっていた。下は、庭先から南の方向を眺めた雪景色。 庭も駐車場もたっぷり積雪があって、結局、都…

男の顔

昨晩は、いつものとおり東京から駒ケ根に向けて高速バスで移動した。座席がたまたま先頭列で前方の景色や運転手の様子などがよく見えた。新宿を出発して中央道を下る。八王子まで途中乗車のバス停がいくつかあって、あるバス停で母親と小学生と思われる男の…