たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年も暮れゆく

世界同時株安とか、派遣切りとか、不景気な話題で年の暮れを迎えた2008年。大晦日の今日、家内の買い物に付き合いながら、本年最後に購入した雑誌は『月刊 ビジネスアスキー 2009年 02月号 [雑誌]』。 特集は、30代の'09年大予測!!。特集の冒頭に、森永卓郎…

目標を持つことは何のため?

ハッと気づかされたのは、栗原さんの本の一節。「目標って、そんなに大切なの?」と堂々と書いてある。正直、人生の中で目標のくだらなさや役に立たなさを嫌というほど感じて来たはずなのに、それを正面切って否定するような言動に出たことはなかった。だか…

人を呪わば穴二つ・・・

アメリカ行きの目的は打ち合わせだけれども、仕事以外でもとても有意義だった。成田とヒューストンの直行便だったので、行きは11時間あまり戻りは14時間とかなり飛行機に乗っている勘定だ。本を4冊持っていったがほとんど読んでしまった。集中的に読めるのは…

NASA Johnson Space Center(ジョンソン宇宙センター)

仕事で先週なかばから米国に出かけていた。場所はテキサス州ヒューストンの近く。クリスマス休暇が近くて、飛行機便がうまく取れず一日フリーとなった。それを幸いとばかり、車で10分ほどのJohnson Space Center(JSC)に見学がてら遊びに出かけた。いわゆる…

しばらくお休み

明日から米国に出張します。 短い期間ですがその間、BLOGはお休みさせていただきます。

書類が届く

今日、早期退職および支援制度の審査会結果の書類がとどく。判定は適用。つまり正式に認めるということだ。一緒に、退職願用紙と秘密保持の誓約書が同封されていた。ものの本には、封筒にしたためた昔ながらの退職願を提出することが必要と書いてあるが、す…

静物画の制作過程 その2

先日の土曜日の午前中は絵画教室だった。2008年の最終日にもあたり締めの日。だから取り掛かっている静物画もなんとか完成させてしまいたいところ。 黙々と絵の部分をペタペタと塗っていくと、とつぜん絵が完成に近づいていることがあると前回書いたけれど、…

花を描く〜ブーゲンビリア〜

ブーゲンビリア。花のように見えている部分は「抱葉」といって、本来の花ではなく、花を取り巻く葉のようだ。名前もちょっとしゃれているが、もともとは発見者のブーガンヴィルというフランス人の名前に由来するとのこと。落ち着いた抱葉の形と人目を惹く色…

つまりは鈍感ってヤツだ

年齢を重ねるうちに、気づくことがある。それは自分がバカで鈍感だったのだという思いだ。どんどん深まっていく。これは男性であることも関連している。 それはなぜか。男は間違いなくにぶい生物に育ってしまう。 まず自分が好きなことが、自分で分からなく…

歪曲収差について

先日、デジカメの記事のなかで、Photoshopで画面の歪みを補正すると書いたけれど、絵画の記録のように被写体に近づいて撮影するときにこの四角の形状のゆがみが気になってくるのだよね。キャンバスの外形が、各辺のふくらんだ通称「タル型」になって写ってし…

そして審査会は

昨日の夕刻に人事部の担当の方から、おめでとうございます、というメールが届く。波乱もなく無事に審査会を通ったという連絡だった。やっと単身生活にも終止符が打たれ、奥様との一緒の生活がもどりよかったですね、と言葉が添えられていた。その気遣いがと…

落ちつかない日

今日は審判の下る日だ。審査会で承認されれば来年3月の退職が決まり、第2の人生のスタートが決定する。もっと早く企画すればよかったのじゃないか、とは人事部の担当の方のコメントだった。雇われ根性ということばは最近使わないが、自分の場合を振り返ると…

うーん、欲しくなった

PanasonicのLUMIXのシリーズに、コンパクトデジカメでありながら十分な性能を持つLX3という機種が出るらしいことを知っていたけれど、先日たまたま出かけた伊那市のヤマダ電機で実物に触れることができた。リーフレットも手にいれた。やはり実力はすごいよう…

アメリカの水彩画家

手元にはいつも、アメリカの女流水彩画家のマリリン・シマンドルの著書がある。購入してずいぶん年数がたった。いま手に入るのだろうかとAmazonで検索してみると、中古品がひとつ。なんと価格が19,800だって!買ったときは3,000円だった。 参考までAmazonの…

静物画の制作過程 その1

絵画教室で、先月中旬から新たな静物画に取りかかっている。引き続きF10号の比較的大きなサイズで、秋らしい果物やものたちを、静かで明るい空間のなかに配置するというコンセプトで描いてみたいと思った。したがって色は暖色系から赤系にしよう。 アクリル…

ちょっとしたコツだけれど効果は絶大

「忘れ上手な人は、ものごとをきちんと考える人です」というのは、精神科医の和田秀樹さん。トコトン考えた人ほどものごとを忘れることができる。いやなことでも自分の心の中で決着することができる。だから忘れ上手。とても共感するね、このことば。仕事を…

丁寧な生き方

自動車用品のイエローハットを一代で創業した鍵山秀三郎さんは、お掃除する社長さんとしても有名だった方だ。恐ろしいくらいに時代の流れに逆行するかのように、とにかく地道な方へ地味な方へと道を歩まれる姿に憧れを感じてきた。著作も昔から読ませていた…

年金について考えることがふえて

すこし若い頃には、年金のことを考えたり話題にすることなど、ちょっと気恥ずかしいくらいだった。しかしこの頃は当たり前になってきた。いくらもらえるのか、いつからもらえるのか具体的なことがらを調べる必要に迫られてきたこともある。 以前、社保庁に自…

久しぶりに渋い本に出会った

旋盤工として働きながらノンフィクションや小説を発表し、芥川賞や直木賞の候補にもなったという風変わりな経歴を持つ小関智弘さんの『現場で生まれた100のことば』という本。ほんとに久しぶりに「やったー!」と叫びたくなるような愉快で稀有な本に出会った…

花を描く

先週、次女が友人の結婚式でテーブル花束をいただいたと見せてくれた。かなり念入りに花が選定されて、全体が淡い色彩でコーディネートされた花束だった。 好みの雑誌に『花時間』[たとえば花時間 2008年 12月号 [雑誌] ]があるけれど、この雑誌の掲載写真の…

生きている自分を正直に出すこと

自分は「これこれ」であると定義したとたん、「これこれ」と定義されたものは認識の対象となり客体化されてしまう。客体化したものは、いきいきとしたダイナミックなものとはいえない。また「これこれ」と定義したものは誰なのか。どこまでもその認識してい…

アンチエージング

健康に関心が高まりアンチエージング商品に人気があるらしい。しかしこれは若い肉体を保つということで、精神に関しては歳をとったほうがいいと思う。若い頃はよかったと回想する気分にはなれない。はっきりいって若い頃を振り返ることは、その生き方の甘さ…

生きる意味という問い

10代の頃から問いかけてきた『生きる意味』。そしていまも続く問い『なぜ生きるのか』。誰も答えない。誰も答えられない。投げ出された存在、実存。もっともらしい姿で生きているが、気が付いたら存在の家の中に投げ出されていたわけだ。 答えのないことを考…

まことに人生は逆さまに

人生があまりに順調に波乱なく過ぎるとき、人はそれを憎んだり嫌ったりしてかき乱してしまいたくなる傾向があると思う。黙っていればいいものを、わざわざ騒ぎを引き起こして騒乱の中に活気に満ちた人生を送りたくなる。静かに湯船に浸かっていればいいのに…

冬支度を完了

3連休の2日を費やして、サボテンハウスの冬支度が一段落。外気温が0℃付近にまで下がるようになり、ハウスのビニールの破れや隙間の補修、それに窓の密閉作業、窓部のビニールの2重化、内部にビニールトンネルを新たに設置して、合計で3重化したことになる。…

文章の力

絵画やら写真やイラスト画像など視覚に訴える媒体は、瞬時にあるイメージを伝達することが可能な優れた方法だ。しかし瞬時に伝達できることは、弱点にもなりうる。つぎに出現する関係のないイメージに瞬時に置き換えられてしまうからだ。TV番組を見ていなが…

Photoshopの参考書

本棚の一列が埋まるほどPhotoshopの参考書を買い込んだけれど、日常勉強したり、日常参照する本はせいぜい2冊か3冊というところ。そんな苦労と無駄な投資をしてきたせいか、コンピュータソフト解説の書籍の良し悪しがけっこう理解できるようになってきた。 …

うっとうしいヤツ

長かったサラリーマン生活を精算すると決めたとたん、いろいろと気づくことがある。なぜ現在の自分がいて、なぜこのような道筋を辿ったのか。自分の場合は、攻める一方のタイプだった。新しいことを始める、また挑戦することに価値を置く人間だったというこ…

不眠症にならないコツ

曽野綾子さんの言葉から。 不眠症にならないこつは、何ごとも盛大にやらないことだそうです。万事ほそぼそとやる。全力投球が最も体に悪い。支店の数を増やしたり、従業員をたくさん雇ったり、大臣になろうと企んだり、高額所得者になろうとしたり、勲章をも…