たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

まったく!

自分に都合の良いときは、それを当たり前と考え(あるいはそんなことを意識したこともなく)、 不都合なものに出くわした時は、誰かがあるいは何かが原因であると考えてしまう傾向。 すべては、自分を中心に世界が、宇宙が回っていると信じきっている。 何が…

詩の生産Ⅱ

今日は日曜日。夕刻には駒ヶ根から東京へバスで移動する日。車中で何を読もうかといろいろと考えあぐねた結果、辻征夫さんと山本かずこさんの対談記『詩の話をしよう』にした。 われながらしつこい感じもするが、どこかに辻さんの詩を生み出す秘密が書いてあ…

『星言葉』

晴佐久昌英さんのエッセイに「離れる」と題される小文があり、ボクはこのエッセイに深く同感した。二十世紀最大のできごとを問われるならば、躊躇なく人類が宇宙に飛び立ったことを挙げたい、と晴佐久さんは言われる。 人類が初めて、自らの住む星を離れた所…

詩を生産すること

辻征夫さんの文章を読んでいたら、辻さんは22歳のときに第一詩集『学校の思い出』を自費出版、そして自分の詩はこれで終わりと思ったとある。しかしその後詩とは無縁でいられなくて、30歳になったとき、詩の書き手になるんだと決意した。このとき考えたこと…

ふう・・・

先週末、仕上げた水彩画をやっとのことで応募した。 提出の際のチェックでは、マット紙サイズを大きくしすぎて規定に入らず、 一回り小さな額を急遽購入してはめ込んだりしてバタバタした。 その反動だろうか、なんだかボーっとした日々が続いている。 しか…

風景との対話

東京藝大名誉教授の三好二郎氏のエッセイを読む機会を得た。 「画家のまなざしの変容〜見ることと見えること〜」という表題にあるように、 見ることを通して芸術論を展開した、軽妙な文章である。 サラッと書かれていながら、本質をズバリ突き、とても惹かれ…

自己という存在

医師でカウンセラーの明橋大二さんが著された『輝ける子』を読んだ。 副題に「100メートルを10秒で走れといわれてもさ、 いっくら努力しても走れない奴っているじゃん」とあるとおり、 子供の育て方に関する明橋さんの強烈なメッセージである。 まず飛…

絵描き三昧の日々

連休もいよいよ最終日。これまで連休最終日の午後ともなると、なんとなくサザエさん症候群の気分に襲われるのが常だった。今回は、目標にしていた絵画の仕上げをある程度こなせた。なんとか大判の水彩画も、まとまりがつきそうなところまで描くことが出来て…

若冲を見るごとに

ネット友達のkyouさんのBLOG(極彩色の悦楽 〜 若冲 - 徒然日記)によれば、三の丸尚蔵館第40回展「花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」という展覧会が開催されているのだそうだ。さっそく閲覧されてきたkyouさんの感想。 ・・・現実の再現ではなく、…

連休に入った

連休に入ってもうすでに幾日かが過ぎた。遊びまくるという雰囲気は今年はない。 仲間と出かける連休中のスキー滑り納めも今年は止めた。まるで砂時計でも見詰ているように、日々の時間の経過を量っている自分を感じる。たぶん、この連休に、F20号の大判の水…