たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

花を描く

先週、次女が友人の結婚式でテーブル花束をいただいたと見せてくれた。かなり念入りに花が選定されて、全体が淡い色彩でコーディネートされた花束だった。 好みの雑誌に『花時間』[たとえば花時間 2008年 12月号 [雑誌] ]があるけれど、この雑誌の掲載写真の…

生きている自分を正直に出すこと

自分は「これこれ」であると定義したとたん、「これこれ」と定義されたものは認識の対象となり客体化されてしまう。客体化したものは、いきいきとしたダイナミックなものとはいえない。また「これこれ」と定義したものは誰なのか。どこまでもその認識してい…

アンチエージング

健康に関心が高まりアンチエージング商品に人気があるらしい。しかしこれは若い肉体を保つということで、精神に関しては歳をとったほうがいいと思う。若い頃はよかったと回想する気分にはなれない。はっきりいって若い頃を振り返ることは、その生き方の甘さ…

生きる意味という問い

10代の頃から問いかけてきた『生きる意味』。そしていまも続く問い『なぜ生きるのか』。誰も答えない。誰も答えられない。投げ出された存在、実存。もっともらしい姿で生きているが、気が付いたら存在の家の中に投げ出されていたわけだ。 答えのないことを考…

まことに人生は逆さまに

人生があまりに順調に波乱なく過ぎるとき、人はそれを憎んだり嫌ったりしてかき乱してしまいたくなる傾向があると思う。黙っていればいいものを、わざわざ騒ぎを引き起こして騒乱の中に活気に満ちた人生を送りたくなる。静かに湯船に浸かっていればいいのに…

冬支度を完了

3連休の2日を費やして、サボテンハウスの冬支度が一段落。外気温が0℃付近にまで下がるようになり、ハウスのビニールの破れや隙間の補修、それに窓の密閉作業、窓部のビニールの2重化、内部にビニールトンネルを新たに設置して、合計で3重化したことになる。…

文章の力

絵画やら写真やイラスト画像など視覚に訴える媒体は、瞬時にあるイメージを伝達することが可能な優れた方法だ。しかし瞬時に伝達できることは、弱点にもなりうる。つぎに出現する関係のないイメージに瞬時に置き換えられてしまうからだ。TV番組を見ていなが…

Photoshopの参考書

本棚の一列が埋まるほどPhotoshopの参考書を買い込んだけれど、日常勉強したり、日常参照する本はせいぜい2冊か3冊というところ。そんな苦労と無駄な投資をしてきたせいか、コンピュータソフト解説の書籍の良し悪しがけっこう理解できるようになってきた。 …

うっとうしいヤツ

長かったサラリーマン生活を精算すると決めたとたん、いろいろと気づくことがある。なぜ現在の自分がいて、なぜこのような道筋を辿ったのか。自分の場合は、攻める一方のタイプだった。新しいことを始める、また挑戦することに価値を置く人間だったというこ…

不眠症にならないコツ

曽野綾子さんの言葉から。 不眠症にならないこつは、何ごとも盛大にやらないことだそうです。万事ほそぼそとやる。全力投球が最も体に悪い。支店の数を増やしたり、従業員をたくさん雇ったり、大臣になろうと企んだり、高額所得者になろうとしたり、勲章をも…

行動を支配しているもの

貧乏であること自体は苦しくなくても、貧乏だと見られることは苦しいということがある。病気であることは苦しいが、あの人は病気なんだと烙印を押されてしまう苦しみはまた別種だ。サラリーマンであれば、日陰で裏方の仕事ばかりの職場はパッとはしないが案…

鉛筆の線

まず、はっきりと表明しておきたい。 鉛筆で描くなら、外形線は一本でなければいけない。 なぞったような、ためらったような線は、はっきり言って嫌い。 なぜって、なぞって何本も描いている外形線は、 どれが画家が生き生きと感じた線なのかわからない。 そ…

屈託のなさ

屈託のない姿勢を身につけるにはどのようにするのだろう。天性のものだろうか。いやいやそんな素朴な理由だけで、長い人生を屈託なく生きることなどできない。普通に世間的に考えれば、本人にとってとんでもない不幸な出来事を、いや違うのだとサラリと言っ…

これも人生の杖の書かな

最近入手した本で、やはり人生の杖として傍らに置いている本は、曽野綾子さんの言葉を集めた「幸福録」。その表題はちょっと長いのだが、『ないものを数えず、あるものを数えて生きていく』祥伝社文庫(2008年9月刊)。 曽野さんの本は、ウツに関する言葉を…

平山郁夫さんの言葉を杖として

今年入手した平山郁夫さんの『ぶれない』という生き方に触れた著書は、ことあるごとに開いては読みそして納得し、また読むということを繰り返している。 著書の中で平山さんは、運よく入学できた(と謙遜されている)美術学校では、同級生の中でまるで自分だ…

女性の宇宙飛行士

日本人の宇宙飛行士で、女性としては2人目となる山崎直子さんが、2010年に打ち揚げられるスペースシャトルに搭乗することが決まったという。インタビューの中で、「すばらしい宇宙へ飛び立つこと」を語っておられたのが印象的だった。地上に束縛されて生きる…

訓練なのだ

先日の絵画教室では、プロが見ている視点というものが、われわれアマチュアのそれとはずいぶん違うということを痛感させられた。その違いについて先生との会話の中でそれとなく聞いてみる。すると、 「ある時期に死ぬほど訓練するんだよ」というのが答えだっ…

教室での先生の指摘

先日の記事で、アクリル静物画をアップした。そのあと絵画教室があって、その絵の仕上げを見てもらった。「だいぶ描きこんだね」と褒められた言葉なのか、やり過ぎだと指摘されたのか判然としなかった。しばし絵を眺めたのち先生は言った。 「やっぱりテーブ…

気分という楽しく厄介なもの

その昔読みまくった書籍に、森田正馬氏の神経症に関する書籍がある。ひとことで言えば、神経症の縛りから回復するには、「気分主義からの脱出」、「目の前の現実への回帰」が必要と説く。こう言ってしまえば簡単なことに思える。しかしそれを実生活の上で実…

静物画に苦労する

教室で課題として取り組んできた静物画がほぼ完成したと思う。これ以上手を加えるとすれば、どの部分だろう。なかなか思いつかない。先生の目からはたぶん、不足の部分があるのだろうけれど。 意外に苦労したのはテーブルとその上に乗っている果物たちのリア…

鬱ってなんだろう その3

昔は、鬱というととんでもない精神の病気で、口にするのもはばかるような雰囲気があったように思う。今は、ずいぶんオープンに語られるようになった。隔世の感があるね。書店に行けば、ウツのコーナーが出来ていて、こんなにも書籍が出ているのかと驚く。 じ…

鬱ってなんだろう その2

重石(おもし)を手放さない自分がいるんだ、という話の続きになるけれど、生き方が自分が自分がという頑張っているスタイルの場合が多い。だいたい責任感が強い(と自分で思っている)タイプで、ものごとをいい加減にしない人物像なんだね。 世の中、いろい…

鬱ってなんだろう

サラリーマンの世界で30年以上暮してきた。人間同士が、狭い部屋でかたまりになって生活するので、もちろん面白くないことが数多くあった。うまく立ち回ってスイスイと器用に生きるタイプじゃないし、言い張ると頑固にきかない不器用な人間だったから、恨ま…

やはり勉強はつらいけれど

難しいプログラム言語をあまり知らなくても、BLOGというツールを使えば、WEBサイトが1時間もあればすぐできてしまう。当初、WEBサイトをタグを打ちながら作った頃の大変な苦労から考えると、ウソのようである。その仕組みとしては、コンテンツを記述するHTML…