たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

クリエイティブ

昨晩はGoogleを紹介する番組を、偶然見た。クリエイティブであることに成長のチャンスとおのれの存在意義を見出そうとするかのような会社の運営方針が新鮮だった。クリエイティブであることと、企業の業績が向上することとがリンクすることは普通あるものではない。


クリエイティブであることは、ときにバカバカしく見えるし、無駄ばかりしている、遊んでいる、規律がない、ルール破り、目的がなく行動するなどなど、批判しだしたらきりがないくらい。とくに全体の規律と調和と無欠陥であることを重んじる日本企業の風土であればなおさらだ。


気持ちが弾むようにいきいきと活動している状態、脳の血流がグングンと増えて暴走している状態、連想が働き異種であったものがつぎつぎと新しい連結をして形を変えて行く状態。クリエイティブであることを記述すれば、そんな状態といえるだろう。嫌な仕事をしぶしぶしていて創造的なアイデアを思いつくことはないし、規律でがんじがらめになりながら素晴らしい作品を生み出すなんてことはない。


こんなことを書きながら内容がちっともクリエイティブでない。クリエイティブでないという言明をクリエイティブに書くなんてことはありえないのだろう。結局、批判することからは何も生まれてこない。クリエイティブなことがらしか、クリエイティブな新しいことは生み出されない。それは一種の伝染する熱病みたいなものだからだ。