たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2011-01-01から1年間の記事一覧

アルシュ紙に描く

先日、自由時間を使って駒ヶ根の光前寺へでかけました。のんびりと古刹を眺めたい気分だったこと、そこから絵の題材を探すことが目的でした。今まで描いたことのないテーマで、水彩画を試みたい気分です。 山門をくぐり、小さな流れのところに橋が架かってい…

ファブリアーノ紙で描く

イタリアから帰国したSさんから、大変貴重なお土産をいただいた。イタリアの水彩紙ファブリアーノ紙とフランスのアルシュ紙だ。なかなか取り組めずにいたのだが、ようやく、ファブリアーノ紙に水彩画を描いてみた。 いただいた紙はやや薄い200g。しかし水貼…

次のステップにむけて

これまで描いてきた水彩画は、どちらかというとスケッチに近い存在だった。それを水彩画と呼ぶこともあったが、本作(タブロー)の水彩画との距離感はあった。 スケッチと本作のちがいのひとつは、線の扱いにある。 線とは太さを持たないものと定義されるが…

日々、徒然草をながめている

栗ばかり食ってご飯を食べない娘の逸話を徒然草でたまたま目にして、それ以来いつも手元に徒然草を置いてパラパラと眺める習慣となった。といっても自分もリタイアして隠遁生活をしているので共感を覚えるというわけではない。ちっとも引退などせず、逆に以…

作品展のアクリル画 その2

7月末に開催された教室の作品展に展示したアクリル画の2番目です。前日まで筆で塗っていて、ひえ〜間に合わない!と焦って、結局時間切れで出してしまいました。完成度があがっていない感じが、今見てもわかります。 でも、この絵を描くときから、自分の静…

事業仕分け 続編

信州型事業仕分けの初日テーマの中で、とても印象的な事業があった。それに触れてみたい。事業名は、「消費者相談の拡充事業」。 いわば消費者が物品売買や、振込み詐欺、アダルトサイトへの勧誘などで、被害を受けた際の県民の相談窓口の充実に関するものだ…

事業仕分けに参加

信州型事業仕分け第2回目が、9/3(土)〜5(月)の3日間の予定でスタートした。伊那会場で行われた初日に、判定人として参画してきた。 開会式の会場にはインターネット中継や取材陣が多数詰め掛けていて、ちょっと物々しい感じだった。ふと資料から目を上げ…

しばらく更新から遠ざかっていました

8月は、地元駒ヶ根で2つの作品展をほぼ同時期に開いてしまったため、とても忙しい思いをしました。ひとつは先生の教室の作品展。もうひとつは家内との二人展です。(すでに両方とも終了しています) 教室の作品展では、アクリル画を3点展示してもらいました…

新しい働き方

米国でベストセラーになっているそうだ。新しい働き方(Work3.0)が始まるという内容のセス・ゴーディンの本。まだ通読する段階にいたっていないが、監訳者である神田昌典さんのまえがきが、結構刺激的だった。 たとえば近年、上場企業ではコンプライアンス…

ルノアールの恋人の絵画

以前から気になっていた、ルノアールの描いた、彼の恋人の絵。 夏(習作)と題され、サロン入選作だそうです。 気になった理由は、恋人のリラックスした服装、髪型、そして憂いをたたえた表情です。ルノアールの好みの女性のタイプだったのだろうかなどど想…

ラファエロの模写

先日からフェルメールやルノアールの人物像を、鉛筆で模写しています。とくに魅力に富んだ微妙な表情を模写することは、かなり根を詰める疲れる作業です。それは顔の表情は、少しでも狂いがあると魅力の表情が変わってしまうためです。そのため正直、顔を正…

鉛筆模写 ルノアールの少女

デッサンの練習のため、今度はルノアールの絵画に出てくる少女の模写にトライしました。じつはこの絵画は、自分にとって長い付き合いです。というのは自分の子ども時代に、父親が安物の複製品を部屋に飾っていて、家の中でいつも眼に触れていました。こんな…

フェルメールの模写

友人の絵画作品展の初日に花を持って挨拶に出かけたら、すてきな水彩画が展示されていました。彼女らしい水彩絵の具の使いこなしで、なかなかの納得の水彩画が並んでいました。題材は、勉強に行っていたイタリアの風景が主でしたが、その横にフェルメールの…

忙しさもひと段落

自分から早期退職を決め、画材店経営という個人事業に取り組み始めたのがほぼ2年前の春でした。事業をはじめてみると当初はよかれと思っていたことがそうでなかったり、計画していた当てが外れていたりで、想定していることと実際起こることとはこれほどちが…

寄贈してしまいました

別のBLOGに書いた水彩画の展示の件ですが、けっきょく寄贈することにしました。 ●自分のHPより カナダバンクーバーのRufas Lin Galleryに、期間限定で自分の水彩画(冬の晴れた日)が展示されています。 ・展示場所:Rufas Lin Gallery ・展示期間:2011年1…

原子力発電に思う

今回の原子力発電所の事故により、放射線を放つチリが外部にも漏出して、周辺の県にまで拡散していると伝えられています。とくに驚いたのはビニールハウスの中で栽培しているほうれん草などの野菜にまで基準値以上の放射線量が検出されていることです。これ…

ハイパーレスキュー隊の活躍などから

東京消防庁のハイパーレスキュー隊による、福島第一原発の3号機の使用済み核燃料の一時貯蔵プールへの放水作業の様子が、記者会見で明らかにされました。被曝(ひばく)の危険にさらされながら、懸命の活動だったようです。命がけのミッションを遂行する姿に…

アクリル画

昨年秋に描き始めたアクリル画です。教室で描いているためモチーフは静物です。長いこと眺めてきましたが、もう完成でいいかなと思いました。静物に向かい合うとき、その静物たちが支配している空気の広がりが気になります。それが描けているのか、眺め続け…

三陸海岸の記憶

30年以上も昔、夏にリュックひとつで仙台から青森までヒッチハイクをしました。寝袋とスッケッチブックをリュックに詰めて、三陸海岸をテクテクとひたすら北上しては風景を鉛筆でスケッチして歩きました。リアス式海岸はたくさんの小さな半島が海に突き出て…

連絡が取れた様子

福島県須賀川市玉川村に住む義兄一家の消息がまったくわからなかったのですが、今日、義兄より親戚に連絡が入ったそうで、家族全員無事にしているとわかりました。毎日電話をこころみたり、災害用伝言ダイアルにつないでみたがまったく情報が出てこなかった…

福島原発事故の推移

日増しに危険度と深刻さを増している原発の状況です。海外における原発の安全性評価を行う機関は、今回の福島原発事故はチェルノブイリ原発事故に次ぐ深刻度であると報じています。 科学・国際安全保障研究所(ISIS)は15日、東日本大震災に伴う福島第…

ふたたびBLOG始めます

●お見舞い このたびの震災で被災されたかたがたへ心よりお見舞い申し上げます。また日々事態が明らかになるにつれ多大な数の犠牲者が発見されていますが心が痛むばかりです。ご冥福をお祈りいたします。 なお他のBLOG等に記載しましたが、Googleが災害状況や…

しばらくBLOGお休みします

つたないブログにご訪問ありがとうございます。 還暦を迎えて時間をいろいろなことに使える身分となりましたが、手の広げすぎで多忙になってしまいました。とくに本年度はたくさんの課題が目の前に迫っています。しばらくこのBLOGを休止させていただきます。