たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

月曜日の朝に

冬の訪れとともに、朝出勤する際の息が白くなってきた。 約4キロ弱の道のりを自転車で通勤しているため、 外気温の冷え込みを肌で感じる。 昨日の朝、信号待ちをしていたら30代くらいの男性だろうか、 ぶつぶつひとりごとのような、掛け声のような声を発しな…

詩作への姿勢

先の文学賞への応募は、生涯で初めての他流試合だった。 選考過程や自作品への批評を、下記ページにまとめた。 http://www.cek.ne.jp/~h.yadayu/bungakushou.htm 詩人のI氏の批評を受けることで、確実に自分の考え方が変わったと思う。 詩作への姿勢というか…

若いなんて自慢できない

ちょっと日ごろ感じているマジメ系のお話。 世間とはお互い様であり、自分ひとりが単独で生活しうるものでは到底ない。 しかしながら、ある年代になり、それなりの経験や失敗を重ね、 深みというものを知るようになって初めて、このことがわかるようになる気…

東京の休日を過ごした

勤労感謝の日で仕事はオフだけれど、今日は週の真ん中なので、 東京で過ごした。とはいっても、吉祥寺に出て、その足で銀座に行き、 次に池袋へブラブラしに行って、いっぱいの人波に酔って疲れて帰ってきた。 出かける前は、都会のスケッチでもやろうかと意…

変人なんだって

最近、映画のDVDが1000円を切る価格で販売されている。もちろん新作は値段が高いが、気に入っている映画や見たかった映画が、安いDVDで気ままに見れる楽しみが増えた。 そもそも、英語の生の音声を何度でも聞いたり、字幕の設定を変えながら、英語の勉強にも…

ある決着

8月21日の日曜日の夕刻、いつものとおり東京へ戻るバスに乗るため、妻の運転する車で送ってもらう矢先だった。家を出発して200mくらい走ったろうか。暮れかかる見通しの悪いたんぼの中の十字路で、右から猛スピードで走って来た乗用車に前輪付近を激…

水彩の色彩

最近、水彩画を描きながらブツブツつぶやいていること。 それは色使いにおける「失敗と対策」。 具体的には、失敗なんてほんとにあるんだろうか、 という思いだ。 ねらいとちがう色になったとか、濃すぎたとか、 思い通りにならないのが、水彩画だ。 後から…

線と色

最近絵を描いていて、やはり線は命なんだと思い直している。 「線と色」と、両者を対等なものとして言う場合が多いけれど、 どうも対等ではない。 線だけで絵は成り立ち得る。 しかし色だけで絵が成り立つだろうか。 たとえばパレットの中の溶いた絵の具の状…

第二のふるさとの風景を

先週の休日から、正々堂々と自分の住まいの周辺で絵を描いている。 じゃ今までどうしていたのかと訊かれそうだ。 今まで、近所では描かなかった。 いや描けなかった、というのが正直な気持ち。 恥ずかしいのである。 だってそうでしょ。 隣近所との、とくに…

ディッケンズの『クリスマスキャロル』

クリスマスが近づいたというわけではないのだが、 先日、ディッケンズの『クリスマスキャロル』を読んだ。 学生の頃の英語の副読本がディッケンズの『デイビッド・コパフィールド』だった。 散々な思いをしながら読んだ(読まされた)のがトラウマになり、 …

絵における退屈

いい絵はこちらをドキドキさせる。 うまく描けているとかそういう評価を下す前に まずこちらに飛び込んでくるなにかがある。 訴えてくるものといってもいい。 それはまだ知られていない世界だったり 色彩だったり、ワクワクさせるなにものかだ。 それが抜け…

不安 その2

先日の記事で、うまく表現できていない気がする。 いや、言い得ていないという感じだ。 自分の中では、あのような分析的な言葉で、ある程度了解できる。 だが、人には伝わらないだろうなという予測も、たぶん当たっている。 これまでの経験からそうなのだ。 …

不安とはなんだろう

この2、3日、ものすごく単純なことを考えている。 そして30年くらい思い込んできたことが、 間違いだったかもしれないと思い直している。 それは不安についてである。 不安は、人生で味わう感情の中でも、 もっとの奥深いところにある基本的な感情であり、 …

落選

今年の6月に応募した地方の新聞社主催の文学賞は、落選と決まった。 11月1日受賞者発表の記事が新聞に載り、丁寧にその新聞を郵送して いただいて詳細がわかった。 30年ぶりくらいに詩を書き、外部への応募投稿はじつは初めて。 勝手がわからなくて、正直に…