たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょっとした履き違い

「画家になりたい」という言葉で何を意味するかは人によって違う。 「画家と呼ばれたい」という外見や見栄を気にした発言もあるし、「絵を描いて生計が成り立ったら」という願望もある。 「出世したい」という言葉も意味はさまざま。単に「偉ぶって崇め奉ら…

もっと勉強せにゃダメだな

WEB

自分のWEBサイトのページの文字化け問題。先週末から気がついていたのだが、どうしても原因が分からず直せなかった。プログラムのバグの類は、本当に精神をすり減らす。この文字化け問題、実は先週から今朝の今朝まで苦しめられていて、半泣き状態だった。 …

絵の完成プロセスの偶然性

描きたい絵のイメージがあるのに、いつもそれとは異なる着地点に降り立ってしまう感じがする。描きたいイメージに肉薄する執着パワーが不足しているんだろうか。想定とは異なる出来上がりの絵に、そこそこ満足したり、あるいは諦めてしまう。 しかし、一方で…

疲れている

昨日、長野地方のTV局アナウンサーが番組中で、ふと「脳は疲れませんから」と漏らしていたのが気にかかった。そうかもしれない。本当に疲れている部分は別かもしれない。 考えること自体は疲れないが、考えようと意欲し続けるのは難しい。記憶すること自体は…

競争

当たり前になってしまったね、競争原理。学歴から、会社の中での出世競争まで、集団があればその数だけ競争や比較が行われ、上下関係がつくられる。 前に進む者があれば、その結果遅れている者が現れる。出世するものがいれば、できなかったものが現れる。比…

意味のあることを・・・

大したことを成し遂げなかった人生だと思う。その貧しい人生の後半で、実は一本の中心軸というものが通っていたんじゃないかとも思う。 法句経の第5節には、怨みに関する仏陀の有名な説教(詩)がある。 若い頃は、こんなことはできはしないと反発すら感じた…

印象深い映画

昨日、映画『善き人のためのソナタ』を見た。密告と盗聴の東側世界。なんだか息詰まりを感じる重苦しい雰囲気のシーンが続く。しかし最後の1分間、とても泣けた。ラストシーンの結末を予感したとき、こうなるに違いない!と思わず心の中で叫んでしまった。 …

水彩画の新作

具象画はまだまだ入門編で、抽象化されるにつれて玄人はだしになる、と昔どこかで聞きかじったのが災いしてか、具象画というものをなんとなく低く見るクセがついていた。そのくせ自分が絵を描く際には、自然のもつ空気を気持ちよく表現したいと考えているの…

絵の道具についての雑感

絵を描くことだけは子供のころより情熱を持っていたように思う(それくらいしか取り得がなかった)。それなのに絵を描くための道具やその手法に関しては、いつもオクテだと劣等感を抱いていた。それは実は今もあまり変わらない。絵の具の良し悪しもあまり気…

夜更けに思う

不当な扱いを受けたとか、讒言によりよからぬ疑いをもたれたとか、自分に落ち度がなくともそんな境遇におかれてしまうことがある。 しかしそんな仕打ちを仕掛けた人間を怨んでみたり、陥れられた自分の境遇をいくら嘆いてみても、じつはそれは何の役にも立た…

[雑記]マリ共和国・ジェンネ

10月初旬NHKで放映された西アフリカ、マリ共和国の世界遺産・ジェンネ。ジェンネとは、アラビア語で天国を意味しているらしい。ボクの目が釘つけになったのは、壮大な泥のモスクの奇妙な柔らかさと暖かさ。 年に一度泥塗り職人らが集まり、どのように泥を塗…

和田秀樹『人は「感情」から老化する』祥伝社新書

老年精神医学を専門とする和田氏の言葉には重みがある。和田氏は言う。「年をとっても、体力・知力は意外に衰えない」と。衰えるのは感情の部分で、感情が老化すると「意欲」、「自発性」、「好奇心」を失う。これらはいずれも脳の前頭葉と呼ばれる部位の働き…

時間という距離

2日続きで私のための会を催してもらってちょっとのみすぎ。ひとつは歓送会だが、メンバの平均年齢はおそらく30代。気の置けない若手の仲間の集まりで楽しく話が弾む。もうひとつは歓迎会だが、こちらの方は公式の会で平均年齢は50代半ばであろう。こちらは終…

できる人はいらない

BizPlusというサイトのコラムで興味を惹く記事を読んだ。不条理なことに日本では『できる人はいらない』という会社があるという。正確にいえば、『できる部下は欲しくない』という上司がいる。つまりは管理しにくい人は採りたくないのだという。 海外の企業…

鉛筆画アップ

この週末、駒ヶ根はとてもよい天気に恵まれた。土曜、日曜とも、雲ひとつない青天井。鉛筆画を描きたいなと思っていたので、ちょうどいいコンディション。 となり村の中沢地区に出かけ、何となく丘陵の稜線に惹かれている自分を感じて、山奥へ。 描いたのは2…

つり銭

女性店員から小銭のつり銭を貰うとき、警戒されているなと感じることが多い。受け取りのため手のひらを差し出すと、そこへ距離を保ちながらまるで将棋の駒を盤面に打つみたいに、少ない指先でつまんだ小銭をピシッと置く。ひどいときは放り投げられる場合も…

山崎るり子詩集

少人数のささやかな、しかも急の歓送会を開いてもらって、結局は夜中の2時くらいまで飲んでいた。ちょっと眠たい一日を新しい職場で過ごし、今日は早く帰ろうと会社を退けた。こんなときはフラッと吉祥寺の書店に足を運びたくなる。画像処理やWEBサイト構築…

忘れてはいけない

眼は前に付いていて体も前進するようにできている。頭はこれから先のことを考えるようになっている。でも忘れてはいけない。そんな自分を支えている足や足元があることを。喩えていえば、それは家族だったり、職場の支援してくれる仲間だったりする。あるい…