たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

心で反芻している

絵を描くときに「できるとは、何だろう?」とよく自問します。プロが使う道具をそろえ、紙なども準備して、自分の腕と頭を除けば、すべて条件が整っているのに、憧れの画家のようには描けないし、プロのようにはなりません。そこにはどんな要素が必要なのか…

つぶやき

「理解できるようになる」ということは、ほんとうに時間を要するものだと思います。しかも理解度と一言でいっても、その人の人生経験と考察が背景にあります。深さは千差万別。口にする人ごとに深さはちがっているといっていいでしょう。「わかった、わかっ…

木炭デッサン〜つづき〜

今日は絵画教室に出かけました。4月より取り組んでいる「円盤投げ半身像」の木炭デッサン3回目です。この前の5/19スケッチ会の絵画講評の時間や、お話をしていたり、お茶をしていたりで、実際手を動かしている時間がやや短かかった教室でした。とはいってもお…

スケッチの途中経過

スケッチ会で早描きした風景画に少し手を入れて、もうすぐ完成というところまできました。いったん頭を冷やすために掲載します。(掲載してみるといろいろと客観的に眺められるのです)一枚目。5/19の午前中のちひろ美術館からの風景。 ラングトンF6ブロック…

そんなものですか・・・?

遺伝学の基礎を築いたメンデル(1822−1884)という人、よく教科書にメガネをかけた肖像画が出ていて、修道院の裏庭でエンドウ豆を交配して、遺伝の仕組みを研究したということになっています。でもこの人は、とっても苦労した人生で、生前はだれ一人にも認め…

スケッチ会に出かける

今年の春のスケッチ旅行は、やや近場の「安曇野スケッチ会」となりました。推薦コースや道案内などを託されてしまい、その準備に追われたりしてバタバタしていました。5/19に参加メンバ7名で、安曇野に出かけてきました。お天気が崩れそうで崩れないという状…

解せないのは・・・

60年近くの人生のなかで不思議だなと感じる謎めいた事実があります。自分自身は特定の宗教に帰依しているというようなことはないのです。ないのですが、自分の周囲にはかなり踏み込んで深く帰依しておられる方が、何らかのかかわりの中で自分の周辺に現れま…

10年ごとに訪れる

人間の心境というのは10年くらいの周期で変化するのでは、と思うようになりました。厳密にちょうど10年ということではなくてだいたい目安です。 孔子の有名な言葉として、「吾、15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る。60にして耳順…

ときどき飽き足らなくなり・・・

水彩の風景画を描いていて、完成が近づいたなという頃に筆が進まなくなります。自然にそうなってしまう部分と、意図的にそうしている部分があります。完成して筆を置くその直前に、「ためらい」があるのがその理由だと思っています。 最初に風景に接したとき…

この取り組みにとても共感

昨日の読売新聞に、古くなった新聞やチラシ、包装紙などの不用な紙を使って、ゴミ袋を作っている横浜の会社員の方の紹介記事が出ていました。水が漏れない紙のゴミ袋の作り方も出ていて、とても共感できました。 知らず知らずの内に、必要なものは買って手に…

WEBの付箋紙

先日からlinoという無料サービスを利用している。これはいわば付箋紙をデスクトップ画面に貼りつけるようなもの。ただしデータが自分のPCにあるのではなく、WEB上にあるということだけが異なる。今はやりの言い方をすればクラウドコンピュータ上にあるという…

変化を恐れる

ある本を読んでいて、ハタと気づいた。日常生活がパターン化すると人は容易にそこに座り込んでしまう。脳は怠惰で安定を求める性質を持っているから、余計な苦労はしたくない。現在の安定した日常に変化を求めないのだ。変化を(ほとんど)恐れていると言っ…

ポストサラリーマンのことを考え続けた

約1年前に会社を早期退職し、個人事業を始める道を選んだ。しかしそこへ至るまでは迷いに迷った4年間くらいだった。自分の手帳には思いつくあらゆるポストサラリーマンの姿を記したメモが残っている。夢はあるが実現性の乏しいもの。バクチ的なもの。堅実だ…