たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

リャドふたたび

94年ころ、リャドの回顧展が日本で開催されたらしい。 当時、たまたま雑誌の小さな紹介記事で、画家の存在を知り、 色使いの独特なリャドの世界に興味を持った。 雑誌記事を切り抜いてしまっておいた。 でも日本では、あまり知られていないし画集も手に入ら…

偶然なんだろうか

昨日、長いこと鑑賞したいと願っていたリャドの絵画を、 (むろん複製だけれど)目の前で見ることが出来た。 しかも10作品くらい見ただろうか。 色の使い方とか、筆の運びとかがとても気になっていた作家だ。 平日だから美術館に出かけたわけではなく、 また…

四元さんの詩

最近、四元康祐さんの詩を読んでいることが多い。 手元においてあるとついページを開く。とても共感する何かがあって、 「それ」を言葉にして、詩に仕立て上げるうまさに みとれてしまうことがしばしば。 「そうなのか。こういうことを表現しても、問題ない…

競争

受けてきた学校教育の経験、それからサラリーマンとして集団の中で生き抜く経験から、 「競争」というものをボクたちは無批判に、無意識に受け入れているように思う。 自分が「優れて」いなければ、競争に勝てないし、生きていけないのだ、 という強い思い込…

色彩

人間の視覚は七色にまたがると言われるが、 その中間の微妙な混合を含めれば、 無限の数の色合いというものが存在している。 人間の目は、それらを見分けることが出来る。 絵画を描きはじめた頃の色彩の使い方をみると、 実に単純な、絵の具のままの色しか使…

10年ぶり

東京に住んでいたころ、模型グライダーに夢中で、 休日になれば、同好の士と大宮田んぼやグリーンパークによく出かけた。 クラブに所属していたので月例の記録会にも参加した。 全国の選手会に出て入賞したこともあった。 でも長野へ転居することがきっかけ…

仕掛けたワナ

自分で自分のつくったワナにはまって苦しむということは、 実際世の中にたくさんあるものじゃないかと思う。 このごろ思うのは、そんなことばかり。 むろん「自分で」つくったワナとは気づかないので、 とても厄介である。 色眼鏡という古い言葉もあるが、 …

フランクルの言葉を思い出した

昨日、月足さおりさんというピアニストを追ったNHK番組を見た。 脊髄空洞症という難病で、全身の痺れと痛みに耐え、 なおかつある時期に、一週間ほどのあっという短い時間に、 視力をほとんど失なった。28歳という若さだ。 それでもピアノの演奏会に出演する…