たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

人を呪わば穴二つ・・・

アメリカ行きの目的は打ち合わせだけれども、仕事以外でもとても有意義だった。成田とヒューストンの直行便だったので、行きは11時間あまり戻りは14時間とかなり飛行機に乗っている勘定だ。本を4冊持っていったがほとんど読んでしまった。集中的に読めるのはいい。まあ、ほかに逃げ場はないのだ。


そのうちの1冊は、成田へ向かう途中で本屋に立ち寄った際に購入した。(キャスタ付き荷物を引っ張って本屋なんかに立ち寄るなよという気がしたが・・・)結果的にこの本を読みながらいちばんワクワクし、読み終わっても何度も何度もパラパラと読んで、やはりワクワクした。栗原幹雄さんという、元ほっかほっか亭の育ての親で、いまはフレッシュネスバーガーの社長さんの書かれた起業に関する本。題名が長くて、『面白いことを、とことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。』というのだが。

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面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法


じつは内容を参考にしたいと思いながら買ったけれど、ワクワクしたのはそこではなかった。なにより栗原さんの体臭を感じてしまったのだ。つまり自分と同じだ!という感覚に襲われ通しだった。

世の中には二つのタイプの人がいると思う。
一つは、何事も始める前にすべて計算しないと、行動に移さない「計画先行型」の人。
もう一つは、先のことはわからなくとも、やれそうなことから行動に移す「実践先行型」の人だ。
僕は典型的に後者のタイプ。何か閃いたら、すぐに実行に移す性格だ。問題なければ、どんどん突き進む。問題が発生したら、そこで立ち止まって解決策を考える。


P.20


そうなのかと覚ったのだ。自分も完全に後者のタイプで仕事上でいろいろと提案をしてきた。だがそこは技術の世界、そんないい加減な計画ではダメだとか見通しがないとか、上司や周りにさんざん言われ続けてきた。そんなヤツには任せるわけにはいかないと、「計画先行型」の人たちから責められることもあった。
でもそれはタイプの違いなんだね。別にこちらが間違っているとか劣っているとかではない。そのことがはっきりとわかった。


とくに組織が硬直化したり、官僚的な変化を好まない風土に染まるとき、「実践先行型」は受難の時を迎える。だからタイプの違う人種が同居しているだけで、別に争う必要はない。人を呪わば穴二つというではないか。生きる場を変えればいいだけのことなのだ。自分の個性を押しつぶすことはない。



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