たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

ちょっとしたコツだけれど効果は絶大

「忘れ上手な人は、ものごとをきちんと考える人です」というのは、精神科医の和田秀樹さん。トコトン考えた人ほどものごとを忘れることができる。いやなことでも自分の心の中で決着することができる。だから忘れ上手。とても共感するね、このことば。仕事をする上で、あるいは人間関係を築く上でもとても重要な姿勢だと思う。

つまり、不安や悩みと向き合ったときには、まずその原因となっているものごとについて徹底的に考えることが大事なのです。その部分をおろそかにしたまま、悪い想像だけをふくらませると、いくら忘れようとしてもまたすぐ思い出されてしまいます。
「感情の整理」の下手な人は、その意味では考えの足りない人でもあります。


和田秀樹著『「感情の整理」が上手い人下手な人―感情コントロールで自分が変わる (WIDE SHINSHO)』新講社 p.131


大変だ、大変だと、自分だけがパニックになるだけでなく、周りの人も巻き込んで騒ぎ立てる人がいる。お化けが出た!といって目をつぶってしまっているようなイメージが思い浮かぶ。あるいはその現場から振り返りもせず逃げ帰ってしまうイメージが。


目をそらせばそらせるほど、心の中は、見てはいけない想念ばかりが渦巻くので、かえって考えてしまうもの。背を向けてしまうとかえってお化けの姿を想像し、お化けの黒い影が無限に増大していく。


でもたいていは、何が大変でどんな影響が出るのか、それはいったいつまるところ何なのかを考えていくと、パニックの実体が見えてくる。恐さや不安は想像の中にある、というのは本当だ。自分の心の姿勢が誘発する原因だったということが多い。


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