たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2008年も暮れゆく

世界同時株安とか、派遣切りとか、不景気な話題で年の暮れを迎えた2008年。大晦日の今日、家内の買い物に付き合いながら、本年最後に購入した雑誌は『月刊 ビジネスアスキー 2009年 02月号 [雑誌]』。
特集は、30代の'09年大予測!!。特集の冒頭に、森永卓郎さんが書かれた文章が出ていて、なるほどと思った。それはアメリカの今後についてなのだけれど、ドル安になっても、米国の輸出は増えないというのだ。もしユーロ安だったら、フェラーリや、ルイ・ヴィトンが半額ならばみな飛びついて購入するだろう。通貨が安くなると輸出競争力は増すのが通例だ。


ところがアメリカから買いたいものがあまりない。アメリカが作ってきたものは、ミサイル、飛行機、戦車、クラスター爆弾、あとはウィンドウズだそうで、値段が安くなっても需要が伸びる商品はないというのだ。

ものづくりを放棄してマネーゲーム金融工学に走ったツケを払わざるを得ない状況になってきているのです。それは稼いだお金以上を使ったからしっぺ返しを食らっているだけです。


p.24


確かにね・・・
国際的な問題解決の際に、アメリカは主導権を握り解決案を提示し、日本はその金を出すというパターンが繰り返されてきた。日本の経済力により稼いだ金を、他国に供出することが実に多かった。金があるということは稼げるネタがあるということだ。
アメリカは違う。軍事力や外交の力で覇権を握り、思うがままに他国を操ってきたように思う。だが金を自分で稼げる体質ではなかった。他の富を奪ってくるといったほうがいいかもしれない。このような体質の国家が衰えたときに、どのような結末が待っているのだろう。
森永さんは、アメリカは最終的に農業国になっていくだろうと、ひとこと述べている。


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今年一年、BLOGを読んでいただきありがとうございました。まだまだ記事を書いていく予定です。また来年、よろしくお願いいたします。