たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

生き方

西田文郎著『かもの法則』

あなたの歩む人生は、すべて「かも」が決めている!というわけのわからないコピーの帯に惹かれ、本屋で立ち読み。結局1章を読んだところでレジに行き購入しました。1章にエッセンスが詰込まれていて、そこだけ読めば充分ですと表紙裏に書いてあります。あとの…

迷いに関するつぶやき

人生経験を積み先人に学び苦労を重ねれば、やがて迷いはなくなると考えている間は、迷いは尽きないという気がしている。努力により迷いのない世界に到達できるという考え方は、自分をたのみ、自力を信じる態度に他ならない。そんなに自分を信じ切れるのか?…

あいまいさを貫く言葉

宗教者の生きざまを垣間見るのは、弟子との問答集だ。それは一回きりで真剣勝負、後戻りができない。それだけに言葉に予想外の気迫がこもる。自分はよく盤珪禅師の問答集を見る。その場に走る才気というか禅機が、宗教者の生きざまをあらわにする。 暁烏敏(…

こころのエネルギー

かつてサラリーマン時代に、恣意的な悪意ある言動を某一派から仕掛けられて立ち往生し、ほとんどノイローゼ状態に陥った経験がある。当時の上司は、おまえはノイローゼなんじゃないかと訊くなり、即役職を解いた。自分はそんな状態ではないと内心思ったのだ…

生の時間

昨日、ひとり車を走らせて市内のホームセンターに行き、木材など内装材料を購入して帰路に着きました。ハンドルを握りながらずっと不思議な感覚にひたっていました。生きるためにはさまざまな課題やら宿題がのしかかって、あれをやらなければいけないとか、…

あの葡萄はすっぱい

人間は弱いと思いますね。熟考して結論を得てそれを実行に移しても、思ったように結果がでないときがあります。想定した結果がでないとき、迷いが心に生じます。時間が必要なのだと言い聞かせていても、結果がでてこない以上、何かが間違っていたかもしれな…

『不可能なことを自分に課さない』

この表題の言葉は、マドモアゼル・愛さんの著書に出てくる章の内容だが、つねづね自分のあり方や今後を考えるときに、思い起こす言葉のひとつだ。『不可能なことを自分に課さない』この一見して単純かつ当たり前の言葉は、じつは自分自身が陥りやすい落とし穴…

定年は夫婦の・・・その2

じつを言うとわが家の場合、自分が早期退職したときに家内とひそかな約束を交わした。互いの趣味、やりたいことに費やす労力やスケジュールに関して、干渉をしない。まして批判をしないという内規である。家内がサークルで出かけて遅くなろうとも、それに関…

『定年は夫婦の危機』

本の帯に、「定年うつ」激増!「カネとカミさん」対策を万全に!とある。野末陳平さんの『定年病! (講談社プラスアルファ新書)』という本だ。ずいぶん前に読んだと思っていたが、本の奥付を見ると2007年6月発行とある。何のことはない、たった2年前。 たまた…

オタク指数

当BLOG管理人と、対象の追求姿勢が酷似しているらしい会社の後輩のEVENT LOGを訪問。オタク指数が、ずば抜けて高いと推定していた後輩だったが、その彼に言わせると当管理人はさらに数段オタク指数が(いちじるしく!)高いのだそうだ。 オタクとはその人固…

微妙な問題は口にしにくいが

もうすぐ退社するこのタイミングになると、サラリーマンとして32年暮してきたたなかで、人間関係や組織の論理にいろいろと悩まされてきたことなどが思い出されてくる。あのとき、あの人はこんなことを言ったけれど、結局それはなんだったのか、あの上司はな…

退職金制度

確定拠出型年金(DC年金)制度に移行してからは、60歳になるまでは基本的に退職金に相当する年金制度の恩恵に与れない。つまりはお金を手にすることはできない。 これは以前の確定給付型の退職金制度と大きく異なるところだ。旧制度では、自己都合で半額にな…

書類がわんさかとやって来た

退職届が受理され、その通知が来ると共に、退職にともなう手続きを行う書類が山のようにやって来た。会社固有の制度に関わる脱会や解約も多い。しかし何といっても公的な制度の検討としては、3つが重要だ。健康保険、国民年金、失業保険だ。 健康保険を、ど…

その日に向けて

明け方夢を見る。有名教授が講義をしていて、教室に入りきらない学生が溢れている。開け放たれた教室のドア越しに自分はその講義を聞いている。なんだかひとり学生がひどく叱られている。近くの木の幹に登り、様子をよく知ろうとして自分は木にしがみついて…

目標を持つことは何のため?

ハッと気づかされたのは、栗原さんの本の一節。「目標って、そんなに大切なの?」と堂々と書いてある。正直、人生の中で目標のくだらなさや役に立たなさを嫌というほど感じて来たはずなのに、それを正面切って否定するような言動に出たことはなかった。だか…

人を呪わば穴二つ・・・

アメリカ行きの目的は打ち合わせだけれども、仕事以外でもとても有意義だった。成田とヒューストンの直行便だったので、行きは11時間あまり戻りは14時間とかなり飛行機に乗っている勘定だ。本を4冊持っていったがほとんど読んでしまった。集中的に読めるのは…

つまりは鈍感ってヤツだ

年齢を重ねるうちに、気づくことがある。それは自分がバカで鈍感だったのだという思いだ。どんどん深まっていく。これは男性であることも関連している。 それはなぜか。男は間違いなくにぶい生物に育ってしまう。 まず自分が好きなことが、自分で分からなく…

丁寧な生き方

自動車用品のイエローハットを一代で創業した鍵山秀三郎さんは、お掃除する社長さんとしても有名だった方だ。恐ろしいくらいに時代の流れに逆行するかのように、とにかく地道な方へ地味な方へと道を歩まれる姿に憧れを感じてきた。著作も昔から読ませていた…

うっとうしいヤツ

長かったサラリーマン生活を精算すると決めたとたん、いろいろと気づくことがある。なぜ現在の自分がいて、なぜこのような道筋を辿ったのか。自分の場合は、攻める一方のタイプだった。新しいことを始める、また挑戦することに価値を置く人間だったというこ…

行動を支配しているもの

貧乏であること自体は苦しくなくても、貧乏だと見られることは苦しいということがある。病気であることは苦しいが、あの人は病気なんだと烙印を押されてしまう苦しみはまた別種だ。サラリーマンであれば、日陰で裏方の仕事ばかりの職場はパッとはしないが案…

鬱ってなんだろう その3

昔は、鬱というととんでもない精神の病気で、口にするのもはばかるような雰囲気があったように思う。今は、ずいぶんオープンに語られるようになった。隔世の感があるね。書店に行けば、ウツのコーナーが出来ていて、こんなにも書籍が出ているのかと驚く。 じ…

鬱ってなんだろう その2

重石(おもし)を手放さない自分がいるんだ、という話の続きになるけれど、生き方が自分が自分がという頑張っているスタイルの場合が多い。だいたい責任感が強い(と自分で思っている)タイプで、ものごとをいい加減にしない人物像なんだね。 世の中、いろい…

鬱ってなんだろう

サラリーマンの世界で30年以上暮してきた。人間同士が、狭い部屋でかたまりになって生活するので、もちろん面白くないことが数多くあった。うまく立ち回ってスイスイと器用に生きるタイプじゃないし、言い張ると頑固にきかない不器用な人間だったから、恨ま…

異星人その2

人はそれぞれ、心の中で自分の思いや呟きを抱きながら生きている。それをとくに発表するでもなく、発表しないことにべつだん疑問を抱かずに生きている。外見から見えるその人なりのあり方と、その人が抱いている思いとは、かなり乖離している場合だってある…

スイッチ

ものごとをスパッと断定するクセがあるみたいだ。ある人からやんわりとそれを指摘されて何となくわかる気がした。文章にも言葉にもそれが現れているようだ。優柔不断に生きたくないという心理が出てくるのかも知れない。またまた断定的な言い方をしてしまう…

「ゆる」スポーツ

高岡英夫さんの提唱する「ゆる」スポーツというものがある。 ボクは詳細は知らないのだけれど、スキーの例では、高岡氏50歳のとき、 練習3週間ほどで、かつてのデモンストレータ金子裕之の滑りよりも 速かったという話がある。正確には雪との滑走抵抗の少な…

力を抜く

スキーの話題だが、人の滑りを見て、 『上体に力が入っていますねぇ・・・』と評することがある。 むろんよくない例として挙げている訳だ。 たとえば手の構えに力が入ってカチカチになる。 確実に肩が凝るような状況だ。 体が硬直しているのだ。 そうなるの…

とにかく始めること

若い頃はあまり自覚したことがなかったけれど、年齢を重ねると 何かを始める際に、あれこれと考え込むことが増えるような気がする。 「そんなことしたって何が変わるのだろう?」 「こんな周囲の抵抗があるんじゃないか」 「あ〜あ、面倒くさい!」 というよ…

私は特別だが・・・

Y新聞の発言小町(トピック&コメント)欄を読んでいて、ふと考え込んでしまった。 『腹をわって話せない母と高校生の娘』というトピックで、つまり娘が話をしてくれなくて、 聞いても何となくはぐらかされるという母親の悩み。 コメントには「実は私もそう…

人のためにという要素

人間の生き方の中には、せめて15%くらいの個人主義でない部分が含まれているくらいがいいと考えるようになった。そんなこといまさら気づくなんて恥ずかしいくらい晩熟な話である。 個人主義でない部分とは、人のために役立つ部分ということである。 たとえば…