たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

年金について考えることがふえて

すこし若い頃には、年金のことを考えたり話題にすることなど、ちょっと気恥ずかしいくらいだった。しかしこの頃は当たり前になってきた。いくらもらえるのか、いつからもらえるのか具体的なことがらを調べる必要に迫られてきたこともある。
以前、社保庁に自分の年金金額の見込み額を問い合わせたことがある。住所が相違しているためお答えできませんなど事務的なやり取りを繰り返した挙句、やっと届いた予想額を見て、60歳時に10万を少し超える程度で、こんなものかいとガッカリ。これでは暮せない。


公的年金は自分で積み立てた預金の引き出しではないから、これまで支払ってきた総額プラス運用益分を合算したものとは一致しない。その時代の受け取る人々に相応に分配されてしまっているわけだ。団塊の世代の末端に位置する自分だが、団塊の世代が大勢で支払った年金は、当時の年金受給者に分配されてしまったということになる。これからは自分たちが受給者になるわけだが、支払う方はこれからの働き盛りの若い世代だ。どう考えてももらう方の人数が大目なのだから、もらえる額も減ってしまう。世代論的に言えば、自分たちより10歳くらい上の世代が、いちばんおいしいハッピーな時代を過ごしていることなる。確かにね。


支給額が10万少しなのは、年金の満額受給ではなく、65歳までの減額期間があるためだ(段階的に延長されている。自分の場合は65歳)。5年間はとりあえず基礎年金部分だけで我慢してよというわけ。暮せないので勤めていた会社に引き続き再雇用してもらう形態が増えている。むろん給与はガクンと低く、要するに年金の満額に満たない部分を補填するだけの金額に抑えられた給与で働く。これまで高給取りだった人たちが、ほぼ同じの能力発揮を期待されて、給与はウン分の1なのだから会社にとって楽である。働く方も定年後の進路を準備している人などまれだから、仕方なしという顔で働いている。60歳から65歳までの期間は、減額給与の仕組みでつじつまを合わせていく形が一般的になるのだろうな。むろんこの期間は縮むことはなく、60歳から70歳、あるいは75歳くらいまで広がる可能性は大きい。


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