たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

冬支度を完了

3連休の2日を費やして、サボテンハウスの冬支度が一段落。外気温が0℃付近にまで下がるようになり、ハウスのビニールの破れや隙間の補修、それに窓の密閉作業、窓部のビニールの2重化、内部にビニールトンネルを新たに設置して、合計で3重化したことになる。始めるとキリがないのだが、1kWストーブの焚き付けにより外気温プラス8℃から9℃くらいに保温可能になったので、今期はこれにて厳冬を迎える準備を完了とした。


なぜこれほどサボテン園芸に時間と労力を費やしているのだろうと思うこともある。でもいいのだ。栽培し手間を掛けていくほど育てたサボテンたちから何かパワーをもらっている。うまくはいえないが生きている生の現実に触れていると感じるのだ。成長は遅いが確実に成長を続ける姿に、勇気付けられる。


下は「王冠竜」という品種。かなり昔に佐久の臼田サボテン園で苗を眺めていたときに、おじいさんから買えといわんばかりに押しつけられしぶしぶ購入した苗だが、今思うとこれは筋のよいいい苗だった。年を追うごとにトゲが整列し立派になってきた。おじいさん、ごめんなさい。おのれの不明を恥じているところです。


次は、11月になると花をつける「日の出丸」。この株は最も栽培歴の長い部類で、いろいろと苦労をしながら何とか今日に至っているという感じ。日の出丸は好みの品種で実生もたくさんしているけれど、安曇野のサボテン師匠に言わせると、日の出は難しいんだぞ、育てられたら一人前だと言われた。いわゆる難物種。それならというので頑張っているのだが、天邪鬼かなぁ。
この品種は成長して10cm〜15cmを越える頃になるとこじれたり機嫌を悪くする。理由がわからない。師匠は古い用土を嫌うので植え替えを手抜きするなと言われている。このところ機嫌が悪かったが、すこし持ち直してきた感じがする。


これは日の出丸を育てている中で、エース級と思っている苗。トゲの赤みが全体にわたって美しく出ていると思う。日の出丸は、実生するとトゲ色がまちまちで、決まった色が出ない。黄色系(金鵄玉という)からダイダイ系、そしてまれに赤系が出る。なので赤色系は大事にしているわけだが果たして順調に育つのだろうかねぇ・・・


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