たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

定年は夫婦の・・・その2

じつを言うとわが家の場合、自分が早期退職したときに家内とひそかな約束を交わした。互いの趣味、やりたいことに費やす労力やスケジュールに関して、干渉をしない。まして批判をしないという内規である。家内がサークルで出かけて遅くなろうとも、それに関して口を差し挟まない。こちらが遊びに時間を費やしても、それにとやかく言わせない、ということになろうか。むろん経済的な側面で支障のない限りではある。


その内規を守るためには、互いのスケジュールを事前に把握しておくことが、とても重要であるとの共通認識に至った。そこで1ヶ月のスケジュールボードを作製し、そこに家内の予定表と自分の予定表を併記し、常に目に触れる場所に掲げることとした。まあ、仕事上でチームを組んでいるときに会議の時間を割り出すようなものだ。相手がいつ用事があっていつ時間が取れるのか、それを一目で把握できるようになる。自分は仕事、相手は家事という役割を分担していた会社勤め時代にくらべて、まあ2人の事業主が1つの家の中にいて共同生活をしているようなものだ。


うまく行くのかどうかはしばらく試行錯誤を続けるしかない。
自分の場合は、単身赴任生活を会社を辞める時まで11年間続けた。たいていの身の回りの事柄は自分でできるし、一人でいることの耐性もずいぶんと鍛えられたと思う。長い2重生活は、お金も2重に掛かり、他の人に比べて経済的にはずいぶんと損をしたと、ずっと恨めしく思っていた。しかしいま、当時は想像すらしなかったが長い単身赴任生活は、定年後の夫婦の危機を救うことに寄与しているかもしれないと思い始めた。まったく思いもかけない結果ではあるのだが・・・


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