たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

絵画

いちおうの区切り

5年前に描きかけた風景画に区切りをつけます。骨格を描いてしまっているので、いまさら変更が利かないということと、これ以上いじってみても改善効果がなさそうだということが理由です。まあ気に入らない点がたくさんあって、いろいろとやってはみたけれど力…

ふたたび5年前の絵を・・・

駒ケ根の自宅の方に居をすえたこともあり一挙にモノが増えました。アトリエに使っている空間も手狭になってしまいました。昨日は、アトリエ用の棚を自作して収納箇所の増設を行いました。 ついでに2005年に描いたきり、そのままだった大判の風景水彩画に手を…

スケッチの仕上げ

先月の伊勢志摩スケッチ旅行の一枚をほぼ仕上げました。畔蛸という風変わりな地名の湾の風景です。 比較的ラフな感じで描きました。したがって色彩もあっさりと強い色で大雑把に描いています。しかしそう思っているのは本人のみで、あまり変化はないのかもし…

伊勢志摩スケッチ 2   

穏やかに晴れ上がった翌日(5/29)に、鳥羽市畔蛸(あだこ)の海岸風景をスケッチしました。陸にまで蛸が上がって来たほど、昔は蛸だらけだったそうです。今はそんなことはありませんでした。 海岸に腰をかけると、波がチャプリチャプリと堤防を洗うような音…

スケッチ旅行からもどって

強風波浪警報の出ている伊勢志摩の海岸付近は、横なぐりの雨と強風で経験したことのないコンディションでした。押さえていても風でスケッチブックが千切れるのじゃないかというおそれがありました。それでも雨の合い間をぬって強風を避けてなんとか4枚を描き…

作品展がおわって

先週末で教室の作品展がおわり、作品が戻ってきました。この展示会は、教室へ通い始めてちょうど一年の節目であったと思います。これからの方向を考えるとき、アクリル画に関しては、ただ対象の表面をなぞって描くだけでなく、その先にある「表現」にまで足…

ある展示会で

今日(正確には昨日5/20ですが)、鉛筆画の作品展を見てきました。作者はイラストレータで、プロの方とのことでした。この作品展を見る機会を得て、大切なことに気づきました。それは作品に必要不可欠の要素があるのだという事実です。 表現された作品の持つ…

作品展のホスト当番

駒ケ根市の大沼湖のほとりのギャラリーで作品展を開催中です。今日は当番に当たっていて会場に詰めていました。一昨日の雨降りの天候とは一転し、新緑が鮮やかな晴天に恵まれました。 会場の雰囲気はこんな感じです。喫茶店の横にギャラリーがあります。 ギ…

絵画教室(5/9)

遅くなりましたが、先週土曜日の絵画教室のご紹介。 風景ばかり描いていた頃と比べると、花の絵を描くことがホント多くなりました。引き続きクリスマスローズのアクリル静物画です。最新が下になります。上から下へ描き進んだことになります。一番上はデッサ…

教室の作品展

ゴールデンウィークが終わりちょっと人出が少ない初日ですが、今日5/10より教室の作品展の後半がスタートしました。昨日の飾り付けが完了したときの様子を紹介します。会場を入り右側から鑑賞するスタイルで、写真はこの順に見ていったときの様子です。斜め…

教室の作品展

5/10からオープンする作品展の準備に追われていました。なんとかアクリル画3点を仕上げて額装して、教室の皆さんと協力して飾り付けを済ませました。場所は、駒ケ根市の『森のギャラリーKomorebi』。ローカルなところにありますが、それだけにここだけでしか…

だいたい完成に近づいた

長女の結婚披露宴にかざる予定の花の水彩画がほぼ仕上がった。まだすこし細かいところに手を入れるかもしれないが大筋これでいいかなと思う。 途中プロセスの写真も撮影しているので、一緒に掲載してしまう。 下描きを終えて、着色を始めた段階。 背景の雰囲…

花の水彩画を描き始めて

先日アルシュ水彩紙ブロックを一枚はがして水貼りした。そして昨夜下描きをすませ、ベース色の下塗りを開始した。6月に結婚する長女へのお祝いに、バラの花束の水彩画を描いておこうと考えている。可能ならば披露宴で飾れればいいし、その後、新郎新婦への贈…

絵画教室にて、今度は花に

昨日は絵画教室だった。先生のお庭に咲いていたクリスマスローズをガラス容器に挿しモチーフとした。写真のとおりやや逆光気味で、ちょっと雰囲気が洒落ているかも。 F6号のキャンパスに、まず木炭で下描きを始めた。 ガラス容器のサイズと花のボリュームの…

ゆっくりと、絵を仕上げた

だいぶBLOG更新が途絶えてしまった。何も書くことがないときには記事はかけない。しかし身辺変化が多すぎても記事というものは書けない。会社勤めを辞め、年金、健康保険、失業保険(一応ハローワークへ行った)などの種々の手続き、身の回りの片付け、それ…

静物画3の仕上げ

今日は絵画教室。もう1月から描き始めた静物画3を仕上げなければならない日だ。 この絵画では実に多くのことを学んだ。描いている題材を正確に写し取ることはもちろん重要な修練だが、その先には絵画で構成される空間を、自分の表現したい方向へ最終的には導…

ルノワール

先週、週刊西洋絵画の巨匠No.3『ルノアール』小学館ウィークリーブック580円を買う。 父親が好きだったのだろうか、子供のころリビングに大きなルノアールの複製画が飾ってあった。当たり前のようにその絵の存在に馴染んでいたため、久しぶりに面会した懐か…

教室にて

すでにこの静物画に取り組んで4回目の教室。そろそろ仕上げたいところだが、最後の最後がいちばん手が進まなくなり、あれこれと迷う。 静物3 アクリル F10号 先生のコメント。 鹿の角の奥には本があり、さらにその奥にガラスのジョッキがあることを表現する…

静物画のプロセス

絵画教室にて、静物画の描きこみを続ける。絵が冷たくならないことを念じながら、色合いを付加えていく。以前に比べると色を自由に使うようになった。色の多様性を持ち込むことができるようになると、絵の厚みが出てくるのだと先生の言葉。 テーブルに白いク…

絵画教室にて

静物画の3枚目に取り組み始めて2回目の教室があった。前回は木炭デッサンのような描き方になってしまった。今日から着彩をはじめた。 画題の静物の背景とテーブルは、ほとんど無彩色だが、気持ち的には何となく黄色系のイメージが湧く。そこで、テーブルは白…

ゴッホの『ドービニーの庭』

仕事のつながりで、同業の分析機器メーカーHORIBAの情報誌をいただく。最新号にゴッホの『ドービニーの庭』の話題が載っていた(HORIBA HIP Vol.21,2009.1)。 この絵には猫のミステリーがあってけっこう有名らしい。ゴッホが自殺する直前に(2週間前ともい…

絵画教室、新年のテーマ

3連休の初日1/10に、今年の最初の絵画教室に出かけた。たまたま雪降りの天候で、他の生徒さんが到着が遅れた(自分の方は、徒歩3分ほどだ)。そのおかげで先生から、今年の自分の弱いところと今後の方向について、アドバイスをいただく。ものの存在感をもっ…

静物画の制作過程 その2

先日の土曜日の午前中は絵画教室だった。2008年の最終日にもあたり締めの日。だから取り掛かっている静物画もなんとか完成させてしまいたいところ。 黙々と絵の部分をペタペタと塗っていくと、とつぜん絵が完成に近づいていることがあると前回書いたけれど、…

花を描く〜ブーゲンビリア〜

ブーゲンビリア。花のように見えている部分は「抱葉」といって、本来の花ではなく、花を取り巻く葉のようだ。名前もちょっとしゃれているが、もともとは発見者のブーガンヴィルというフランス人の名前に由来するとのこと。落ち着いた抱葉の形と人目を惹く色…

アメリカの水彩画家

手元にはいつも、アメリカの女流水彩画家のマリリン・シマンドルの著書がある。購入してずいぶん年数がたった。いま手に入るのだろうかとAmazonで検索してみると、中古品がひとつ。なんと価格が19,800だって!買ったときは3,000円だった。 参考までAmazonの…

静物画の制作過程 その1

絵画教室で、先月中旬から新たな静物画に取りかかっている。引き続きF10号の比較的大きなサイズで、秋らしい果物やものたちを、静かで明るい空間のなかに配置するというコンセプトで描いてみたいと思った。したがって色は暖色系から赤系にしよう。 アクリル…

花を描く

先週、次女が友人の結婚式でテーブル花束をいただいたと見せてくれた。かなり念入りに花が選定されて、全体が淡い色彩でコーディネートされた花束だった。 好みの雑誌に『花時間』[たとえば花時間 2008年 12月号 [雑誌] ]があるけれど、この雑誌の掲載写真の…

鉛筆の線

まず、はっきりと表明しておきたい。 鉛筆で描くなら、外形線は一本でなければいけない。 なぞったような、ためらったような線は、はっきり言って嫌い。 なぜって、なぞって何本も描いている外形線は、 どれが画家が生き生きと感じた線なのかわからない。 そ…

訓練なのだ

先日の絵画教室では、プロが見ている視点というものが、われわれアマチュアのそれとはずいぶん違うということを痛感させられた。その違いについて先生との会話の中でそれとなく聞いてみる。すると、 「ある時期に死ぬほど訓練するんだよ」というのが答えだっ…

教室での先生の指摘

先日の記事で、アクリル静物画をアップした。そのあと絵画教室があって、その絵の仕上げを見てもらった。「だいぶ描きこんだね」と褒められた言葉なのか、やり過ぎだと指摘されたのか判然としなかった。しばし絵を眺めたのち先生は言った。 「やっぱりテーブ…