たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

ゆっくりと、絵を仕上げた

だいぶBLOG更新が途絶えてしまった。何も書くことがないときには記事はかけない。しかし身辺変化が多すぎても記事というものは書けない。会社勤めを辞め、年金、健康保険、失業保険(一応ハローワークへ行った)などの種々の手続き、身の回りの片付け、それに(今こそ!)平日スキーを満喫することなど、身辺で起きる事柄が、頭の記憶を次々と上書きしていく感じで日々が過ぎ去ってしまい、一週間や二週間はアッという間だった。


久しぶりな感じで、今日は絵画教室に出かけた。じつは勤め人だった頃の気持ちに立ち戻るような思い。会社の休日を迎えると絵画教室に行くという習慣が身についてしまっているからだ。ところで、5月に教室の展覧会の計画があって、自分は3作品を出品することになった。昨年5月から通い始めて6点描いた勘定になるが、そのうちの半分、静物画2点、風景画1点を予定している。


最後に仕上げた「鹿の角の静物画」は出品するとして、あとは「柿の静物画」と「中沢丘陵の風景画」にした。しかし習い始めに描いた絵画は、今の眼で見るとなんだか面白くない。筆が生きていない感じ。恐る恐る描いていて「ガッ」と一気に描いていないんだな。アクリルに慣れていない。それが絵に出ている。だから中途半端で、不本意な絵になっていた。


筆で描くとどうしても同じ調子に戻る気がする。ペインティングナイフを使ってだいぶ手を入れた。
柿の静物画は、次のような感じ。

F10号 アクリル


中沢丘陵の風景画の方は、筆だとチマチマ描いてしまう。制御が難しいペインティングナイフを多用した。ノイズを入れるというか揺らぎを加えるというのか。サインが大きいなという反省点はあるけれど、まいっか。あと以前より先生から指摘されていた空間表現に手を加えた。

M6号 アクリル



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