たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

絵画

紙の繊維が不均一なの?

むかしバラで購入したB3くらいの水彩紙を水貼りした。マーメイドの300gだと思うがハッキリしない。水で濡らして伸ばしてやるのだが、なんだか均一に伸びない。さてこれから水貼りするぞという段階で、かなり波打っていてテープで上手く貼れないのだ。乾かせ…

最近の内的ヒット

銀花 2010年 03月号 [雑誌]に、「式場庶謳子の版画世界」という特集が組まれている。これまでこの方を知らなかった。強く惹きつける形態、荒々しさ、情念。なぜこのような形が生まれるに至ったのか、それを知りたく思う。 文中で式場庶謳子の言葉が紹介されて…

アリアスその2

前回に引き続き、アリアス像のデッサンを勉強することにした。今回は横顔のデッサン。 先生から描く前の注意事項として、こんなことを教えてもらう。慣れないうちは、どうしても「線」で描いてしまう。顔など、顔を(似せて)描こうとしてしまう。そうではない…

絵画教室にかよう生徒さんの話。

聞いた話なので真偽のほどを事実確認したわけではない。しかしありそうな話であり、ひとりならずも聞く話なので、単なるうわさとは思われない。 ある絵画教室では、描く画題から構図から色から先生に決められてしまう。もちろん何らかの公募展に出そうとする…

海外の水彩画家

率直に言って、海外の水彩画家の層は厚く、また技術レベルはかなり高いというのが実感。とくに垂らし込みの技術やにじみ、ぼかしのテクニックには、舌を巻く思い。ざっと手元にある著書を調べてみるとこんな感じ。 Marilyn Simandle(米): グラフィック社か…

心の風景を鉛筆で

もう10年くらい昔に訪れた風景が、心に残っている。先日、その際に撮影した写真が出てきて懐かしかった。その印象を鉛筆で描いてみた。夏のむせ返るような湿気の多い庄内平野だった。maruman B4スケッチブック 鉛筆2B、HB 1時間ほど

石膏デッサンにやっとOKが出る

昨年末から取り組み始めた、アリアスの石膏デッサン。今日の絵画教室でようやく先生のOKが出ました。ちょっと長かったなぁ・・・ いくつか注意点を指摘されています。 (1)紙のサイズに対してやや小さめに描いた印象。はみ出るくらいにダイナミックに描い…

水彩画

昨年、秋頃に描き始めた風景水彩画を仕上げました。駒ケ根市の中沢地区の田園風景です。 ホームページの方にも掲載しました。

水彩画を描く

初心に帰り、信州の冬の風景水彩画を描きました(こちらをクリックするとHPの方に飛びます)。数年前、夢中になって描いていた頃を、ちょっと思い出しました。 2010年1月28日 透明水彩 フォントネー F6

池田町立美術館から

この2日間熱を出し、下痢と吐き気に悩まされて、メールのチェック以外はほとんど布団の中にいました。夜になりすこし回復調となりPCに向かっています。 昨年の11月に家内と池田町立美術館に出かけました。以前より好きな山下大五郎さんの絵に会いたくなった…

絵の空白をどう見るか

水彩画、とくに淡彩画では、絵具を塗らない白地のままの部分が出現することがあります。自分の風景画の場合では、空をぬらない絵のほうが多いかもしれません。 このような絵に対して、これは本当の絵ではないというとらえ方をする人は多いようです。つまり絵…

石膏デッサン つづき

年内の絵画教室は終了してしまいました。アリアスの石膏デッサンを放置しておくと、意欲というか気持ちが変わる気がします。写真を撮ってきましたので、それを見ながらすこし筆を(木炭を)加えました。こんな感じとなりました。 木炭紙に木炭。トータル4時…

石膏デッサン

今日は絵画教室に出かけました。 前回人物デッサンが一応完成ということになりましたが、なんとなく未だ食べ足りない気がしていました。もう少しデッサンをやってみたい気持ちを先生に伝えたところ、 「じゃ、いっそのこと石膏デッサンをみっちりやる?」 「…

人物デッサン その3

昨日の絵画教室は、人物デッサンのその3でした。今回は、教室への参加希望者2名の方が加わりアトリエは大賑わいでした。 先月のデッサンその2のとき以来、絵に少しつづ手を入れていましたが、教室に持参するといきなり先生から指摘をいただきました。いわ…

絵手紙にトライしたけど・・・

昨日、地域のサークルから画材を供給して欲しいと依頼され、夜に絵画サークルに出かけてきました。ついでに描いていかれたらどう?とお誘いを受けましたので絵手紙にトライしてきました。画仙紙に描く経験はあまりありませんので、どんなものになるやら予想…

人物デッサン その2

木炭デッサンが仕上がらないまま前回の絵画教室が終了しました。その後、思い出しながらデッサンは少しづつ進めていました。でもやはりモデルさんがいないとディテールが思い出せません。とくに顔まわりはダメですね。次回モデルさんがやってこられるまで時…

人物デッサン

かよっている絵画教室で、人物デッサンの企画が始まりました。モデルになってくれる若い女性が出現して、急遽3回コースで人物デッサンをやることとなりました。描きかけのアクリル画は保留し、木炭で格闘してきました。じつは本日は2回目だったのですが、前…

静物画 その2

今日はお店は休業日。そのかわり絵画教室に出かけて「にわか画家」になります。先週に引き続き、デッサンした静物画に色付けを始めました。先生に示唆されて、気がつきました。今回はアクリル画を描くことに抵抗を感じなくなっていました。当初感じていた戸…

新たな気持ちで

画材店を土日営業しているために、これまでの土曜日の絵画教室に通うことができなくなった。先生のご配慮で、水曜日の教室に移ることができた。昨日はその初日。 あたらしいアクリル画を描くこととなったが、先生の意向で、どぎつい物と硬いものそれに果物と…

静物画4の仕上げ

12日は絵画教室。7月から描き始めたアクリルの静物画がようやく完成。今回の絵画は技術習得というより、自分の表現したいテーマを絵にぶつけるつもりだった。それだけに仕上がるまでは正直、内心苦しんだ。最終的には描く静物の存在する空間のストーリが決定…

静物画4 −その3−

アクリル絵画の更新がだいぶ滞ってしまった。 今日、絵画教室の補講というのがあって(学生の夏休み補習みたいだ)、勝手にネーミングしているアクリル静物画4をすこし進展させた。しかし後1回くらい七転八倒(?)しなければ完成とはいえない、とは先生の言…

モリゾの魅力

「西洋絵画の巨匠」という薄い週刊誌のような画集を定期購読しています。退職を決意して絵画の世界に足を踏み入れようとしているのと時を同じくしているので、ちょうどいいかという感じで本年の1月から買い続けています。 先週の配本は、No.26 モリゾでした。…

教室にて着彩をはじめる

今日は、絵画教室の日。いつもに比べると準備不足でした。下描きの鉛筆画を描いたとき以来、ほとんど手を入れていませんでした。忙しさに負けて、ちょっと時間が取れないというのが正直なところ。 このところの長雨の影響でしょう、アクリル絵の具のパレット…

絵を描く姿勢について

梅雨明け宣言が出てから約1週間後、ようやく本格的な暑さがこの駒ケ根の地にもやってきました。周囲では、せみの鳴き声がけたたましくなってきました。 今年はなにかと多忙を極めそうです。よく考えたら3月の退職後、旅行に出かけるでもなく、また一日ダラダ…

絵画教室で、新作に取り組む

先のアクリル画は完成にして、今日から新たな絵に取り組み始めました。風景画を描いてみようかなと思いつつ、先生のアトリエを訪問。準備されていた静物モデルが、とてもステキな雰囲気を漂わせていたので、これに魅入られてしまい取り組むこととしました。…

水彩絵の具の親しみやすさと難しさ

日ごろ水彩絵の具について感じていることがらを。 小学生の頃は、不透明水彩絵の具をつかって図画の授業が行われていたと思います。プラスチックのパレットに絵の具をチューブからひねり出して、ひたすら塗っていくという感じでした。絵の具の顔料には、有害…

風景画は現場で描くべきか?

当地の伊那谷では、高遠美術館が主催する信州高遠四季展という比較的大きな公募展が3年に一度開催されます。今年がその年に当たっていて、生徒さんの中には出品された方もいます。以下の内容は、先日の絵画教室で、絵筆を走らせながら生徒さんが語った内容で…

「もう完成としましょう!」

4月からながながと描いてきたクリスマスローズのアクリル画。今日の教室でようやくサインを入れましょう、という先生の言葉がでました。前回までは、背景を赤紫系の色で塗っていましたが、紫のクリスマスローズの花が引き立たないという理由で、無彩色系に変…

伊勢志摩のスケッチ

伊勢志摩の海のスケッチは現場で5枚描きました。今回の仕上げは4枚目にあたります。これで最後です。5枚目はどうも構図からして気に入りませんのでこのままお蔵入りです。 下の絵の場所は定かではないので、いちおう鳥羽市の漁港としておきます。入り江にな…

透明水彩画の講座

知人の紹介で、10月より中京圏C新聞社のカルチャーセンターの水彩画講座を担当させていただくことになりました。会場は、少し遠いですが松本駅の近くにあります。じつは以前に話がトントン拍子に決って、なんだか現実感がなかったのです。宣伝用のチラシ紹介…