たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

花の水彩画を描き始めて

先日アルシュ水彩紙ブロックを一枚はがして水貼りした。そして昨夜下描きをすませ、ベース色の下塗りを開始した。6月に結婚する長女へのお祝いに、バラの花束の水彩画を描いておこうと考えている。可能ならば披露宴で飾れればいいし、その後、新郎新婦への贈り物にしてしまおうかと。


今までにないサイズなので、うまく画面がまとまるのかやや心配ではある。頭の中に画面構成や、濃淡のイメージができてから描き始めたが、実際のところ描き始めれば当初の構想なんかどこかへ行ってしまう。頭の中の構図というもは、単に絵画に取り掛かるための勢いつけ、トリガに過ぎない気もする。そんなわけで絵を描く際には結果がどうなるかが予想できない。ニコラ・ド・スタールは、描き始めの構想と絵の進んでいく方向の不一致に悩んだと聞いたことがある。でもそれはあってしかるべきものではないだろうか。絵には絵の意思があるように感じる。


まだ完成には程遠くこれからだ。とりあえず記録として一枚いい加減なライティングで撮影した。下部がやや暗い。だが構図としてはこんな感じ。

アルシュA2ブロック(460mm×610mm) 透明水彩 


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