たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

静物画のプロセス

絵画教室にて、静物画の描きこみを続ける。絵が冷たくならないことを念じながら、色合いを付加えていく。以前に比べると色を自由に使うようになった。色の多様性を持ち込むことができるようになると、絵の厚みが出てくるのだと先生の言葉。


テーブルに白いクロスが敷いてあっても、そこにリンゴが乗っていれば、リンゴの赤い色彩の反映がクロスに映りこむ。リンゴの陰の部分は、何色なんだろう。赤の補色が現れるのだろうか。そう考えるとクロスの色は、あらゆる色が反映してその姿を現しているはずなのだ。白いクロスであってもさまざまな色の光の演出でどれだけの色合いが出ていることか。ただ頭だけが(観念として)これは白だと思い込んでいる。白い「はず」と思いながら描いてしまうと、絵が観念的になり平板なものになる。


今日はここまでで時間となる。
先生の仕上げに向けてのコメント。
左の唐辛子の赤と、右のまゆみの赤とが似てしまって、面白みがないな。背景は、もうひと踏ん張りかな。
・・・次回には完成しそうだ。

静物画3 アクリル10号


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