たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

絵画教室、新年のテーマ

3連休の初日1/10に、今年の最初の絵画教室に出かけた。たまたま雪降りの天候で、他の生徒さんが到着が遅れた(自分の方は、徒歩3分ほどだ)。そのおかげで先生から、今年の自分の弱いところと今後の方向について、アドバイスをいただく。ものの存在感をもっとしっかりと把握し表現できるように、という内容。ものの形を捉える基礎はできているから、光と影を捉える勉強すること。それにはデッサンの中でやるといいという。木炭でも鉛筆でもかまわない。


それはそれとして何を描きますかねぇ、ということになりもう少し静物画に取り組んでみようと考えた。先生のアトリエにあった素材を「かき集めて」次のようなテーマにした。


はじめは本はなかったのだが、鹿の角のすわりが悪いための支えとして、そして対象を難しくするため(?)、先生がバサッと置いてしまったもの。こういう本は向きがまちまちになって、描きにくいんだよと。パースの勉強には良いとのことだ。どうも左側が賑やかで重いので、右側の花瓶とのバランスが上手くいくのだろうか。


アクリル用キャンバス10号に、鉛筆で下描を始めたが、滑って線がのりにくい。木炭で描くことにした。そのうちバサバサと描いていくうちに、なんだか調子に乗って描いた。途中で先生が、光と影!といわれるので、どんどんとトーンを入れていく。やがて、下描きというよりは木炭デッサンのようなものになってしまった。初日の絵画教室は、3時間あまり木炭と格闘して終了。

右側と左側のマスのバランスを取るため、右側の花瓶は実際よりやや長めにする。もうひとつの理由は、左のジョッキーの口の高さと、右の花瓶の口の高さが並んでしまうと平坦に感じる。構図は3点配置が基本だ、と先生。右側の花瓶が、もう少し画面の右に寄っていた方がバランスが良いので、写真より位置をずらす。絵は作っていくものだとは、先生の口癖だな。とにかく対象に縛られる必要はない。対象を正確に写し取ったのはいいが、絵画の構図に失敗するのは、本末転倒なのだ。


今回はテーブルと壁の境界線についてあまり悩まなかった。ものたちが多いためかもしれない。背景の表現はまた苦労するだろうか。次週から着色を始める。


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