たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2008-01-01から1年間の記事一覧

ありふれた時

何でもないありふれた一瞬を ときに輝きとともに思い起こすのはなぜだろう? その時が かけがえのない一瞬であったのに そのときは感じられなかった 助手席に妻をのせて ハンドルを握っている 外には緑の風景が流れ とくに語ることもなく けだるさにつつまれ…

久しぶりに水彩絵の具と遊ぶ

今年2008年になって初めて描いた水彩画かもしれない。 そして、2日間と短期間に描いたのは初めて。 テーマは、以前描いた中沢丘陵を間近に望む風景。 お気に入りのアングルで。 アクリル画と格闘するうちに、少し色彩感覚の幅が広がった気がする。 迷いがあ…

木曽の開田高原へ

例年、お盆休みに遊びにやってくる親戚一同と木曽の開田高原へ。権兵衛トンネルを抜けて車で一時間ほど走れば到着する。もちろん最近入手したデジカメを携えてね。 木曽馬の里という牧場があり、好天に恵まれて光が満ちているような澄んだ空気がとても心地よ…

繰り返し心に浮かぶ・・・

ふと心に浮かぶわけは、それが繰り返し思い起こされる人生の根本問題だからだろう。そう思いながら、愚かしい自分は、いつしか日常のコマゴマとしたことがらに埋没してしまう。 さて、それではひとつの比喩を説こう。 ある町に長者があって、その家が火事に…

アクリル画2作目

下絵の検討のときを除けば、先生のとの見方の違いというかバトルらしきものもなく順調に描き進んだという印象だった。たぶん弟子は師匠に同化していき、知らず知らずのうちに先達の教えを自分のなかに消化し取り込み、しだいに差異が分りにくくなるのかもし…

模倣

模倣をするという行為は、愛から始まると信じている。 その「愛」の部分を本人が意識するかどうかは別として。 子供時代に妹から同じことを真似されていつもつきまとわれていたのは、まさにそれだったのだと思う。 いつも同じ遊びに参加したがり、兄に同化し…

ぜったい使わないぞ・・・

昔から嫌いな言葉に、「ご承知おきください」がある。 この「おき」というところ、なんだか押し付けがましくて、 脅迫的でイヤな響きがある。 沙汰があるまで首洗って待ってろ、とでも言いたげな、 上からモノを言ういやらしさ。 日常の場面でこんな言葉を使…

フラフラと読んでしまった

いかにも現代的というのかその本の表題に惹かれて読んでしまった。 ”仲正昌樹著『ネット時代の反論術』文春新書531” 腰帯のコピーには、「言われっぱなしで、悔しい!!」からの脱出、とある。 さらに、「副作用を未然に防ぐため、この本は正しく利用してく…

デジカメの3台目を買う

先の週末に、中古品だが程度のよいデジカメを購入した。これで3台めになる。しかし仕様にこだわって買ったのは今回が初めて。 初代のN社のCOOLXXXは、画質等はいいなと思ったが、バッテリの持ちがあまりにも短くて使い物にならなかった。サービスセンターに…

有名になるということ

絵でも小説でも有名になることを目指して始めたら、たいした地点には到達しないだろう。なぜなら有名になった時点で自分の承認欲は大いに満たされ、目標を達成してしまい、その結果その後の原動力を喪失するからだ。 田中一村や高島野十郎。 およそ有名とか…

永瀬清子さんという詩人

先日、書店の詩集コーナーに永瀬清子さんの最晩年の詩集『あけがたにくる人よ』が並んでいて購入した。1987年に初版が出て、その復刻版なのだろうか2008年5月31日初版第1刷となっている。 言葉の重みを感じる。派手なことはしないのだが、一球一球が重い。そ…

絵の具を練る

アクリル絵の具は水をあまり使わなくても描ける。もちろん水をジャブジャブに使えば水彩のようになるみたいだけれど、それなら水彩絵の具を使えばいい。 アクリル絵の具のチューブから出したばかりの状態の粘性はかなり高い。だから混色しても勝手に色が混じ…

やっと90%完成

今日の午前中は絵画教室。 ひねくり回した初めてのアクリル画を持参した。 それを見て、先生は、 「まあまあ、ほぼ完成したようですね、まだ足らないところはあるけれど・・・ でも第1作目は、100点満点はあげられませんよ。」 とまたまた厳しいことをズケズ…

それ以外なにがあるだろう

くるべきものに備えて そして備えたものを信じる

この頭の奥にある・・・

文章を綴る行為を振り返ると その考えのもとは 決して始めから確定していたのではない とわかる 書き始めてみないと自分にも分らない このふねは一体どこへ向かって 漕ぎ出したのだろうと思う ともかく漕ぎ出してしまった以上 どこかへ着かねばならない いや…

東京にて

先の週末はずっと東京にいて、土曜日は家族と合流、東京ドームで巨人−横浜のナイターを観戦した。試合の初球からホームランが飛び出すなど荒れた試合運びだった。ホームランの球が思いの外ゆっくりとカーブしながら軌跡を描くのが印象的。 ウォーミングアッ…

日々変わりつつ

同じような種類の本ばかり読んでいてはダメだろう。 それは自分の好みをただなぞっているだけで、好きな部屋に閉じこもり一歩も外へは出て行かないぞと内心決心している男みたいなものだ。 同じことの繰り返しの中からは、何の化学反応も起きてこない。 無か…

植え替え

2週くらい前だが、天気のよい休日に実生で育てた「兜丸」の植え替えをした。確か3年くらい経過している。だいぶそれぞれが大きくなって、用土も古くなっている。 サボテンは土で育てると言われる。追肥をあげることは普通はしない。用土にわずかな肥料を混ぜ…

あわただしく日が過ぎて

記事にするようなことがらがたくさんあれど、パソコンに向かうヒマなし。 そんな感じだった。 土曜日は絵画教室。金曜の晩に、仕事を終えて東京から戻り、食事をしてくつろげばもうすでに12時を回っている。会議続きで疲れてしまったのだが、明朝は絵画教室…

グルーテープ糊

ボクたちはいちおう3次元の世界で生きているから、2次元のものはとても異なものだ。正確にいえば、この3次元世界には2次元のものは存在できないから、限りなく2次元的なものというべきなのだろう。 こんなことを考えるのは、愛用しているグルーテープのり(…

どうも人間は

どうも人間は放っておけば怠けてしまう性質を持っている。 すばらしい書物に触れて明日から頑張ろうと張り切っても、 翌日になればその気分もどこかへ去っていて、 気だるい朝を迎えていたりする。 気分に自分が支配されているのに、それに気づかない。 単な…

階層化して構造をつくる

頭の使い方で、階層化という概念はとても重要だなと思うようになった。時間は一方向だから、ものごとはつぎつぎとやってくる。頭はシリーズでやって来る情報の中で活動しなければならない。しかもそれらの情報は脈絡なく、かつ重要性もまちまちだ。この情報…

失敗する人とは・・・

先日『失敗する人の法則』という本を購入した。それさえしなければ成功するのに・・・惜しい!!という人のアンソロジー本。 苦手なもの、下手なものが、一般的なレベルになったところで、仕事としても、社会的にも貢献しない。 樽井良和著『失敗する人の法…

木陰

今日、誰かが木陰で涼をとれるのは、 ずっと昔、誰かが木を植えておいてくれたからである。 『バフェットの教訓』p.72 このバフェットの言葉がいちばん心に響くように感じる。史上最強の個人投資家といわれている彼だが、心根は案外こんなところにあって彼の…

さよなら

いよいよ追い詰められてしまったね あなたの窮状は遠くで見ていてもわかる 孤立無援の背中がせつない でもどうしようもない 本来なら あなたの窮状を救うべき片腕たちは もう心が離れてしまっているか あるいは自分のことを優先的に考えて ただ損だけはすま…

ちょっと品がないけど・・・

笑いをテーマしたら話題は尽きないが、前日紹介した同じ本に載っているジョーク。 米国メジャーリーグの名マネージャーとして活躍したブランチ・リッキーという人の一句らしい。(すみません男性限定版。笑うのは自由ですが) 「健康について」の章より まず…

わらう感覚

ボクはまじめな人間だ。周囲の人間の行動と言動と比べると、正直自分はまじめ人間であると思う。そしてたぶん人からもそう思われている。顔だっていつもまじめな顔をしているし。 でも冗談は通じない。いや、だからこそ通じないみたいだ。 冗談を言っている…

本の出納帳

この一週間で購入した本。 ジム・ロジャーズ著『娘に贈る12の言葉』日本経済新聞出版社 高畑好秀著『比較は不幸のはじまり ないものねだりの心理学』ソニーマガジンズ新書 高原 通寿 著『根力で咲かせるバラつくり―盛り土三層構造で活力アップ』農文協 縣秀彦…

墓穴(ぼけつ)

愚かなことを繰り返す人々がいる一方で、賢者が静かに世の中を見つめながらヒッソリ生きている。ウォーレン・バフェットの言葉に触れるときそんな思いを強くする。 N0.82穴にはまっていることに気づいたとき、 いちばん大切なのは、掘るのをやめることだ M・…

愉快だ!

今日は愉快な時間を味わう幸福に恵まれた。 業務に関することのため詳細は差し障りが出るので書けないが、こんな身近に「本物の男」がいたんだという驚き、そして、その男と本音で語りあう短いが豊かな時間を持ったこと。考え、悩み、そして流されることなく…