たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

名古屋で

八木幹夫さんのお誘いがあって、八木さんによる辻征夫没後10周年のトークイベント(名古屋・シマウマ書房内)に出かけてきた。辻さんのほとんど肉声ともいえる身近なエピソードや、また八木さんや井川さんなど友人との交流の様子が記念写真やスナップでも紹…

永瀬清子さんという詩人

先日、書店の詩集コーナーに永瀬清子さんの最晩年の詩集『あけがたにくる人よ』が並んでいて購入した。1987年に初版が出て、その復刻版なのだろうか2008年5月31日初版第1刷となっている。 言葉の重みを感じる。派手なことはしないのだが、一球一球が重い。そ…

いちおう投稿した

全く詩が思い浮かばない状態が、1年以上続いている。昨年も、生涯で2回目の応募投稿してみたけれど、作品を自分で振り返って、これはうまくないな、ちょっと違うなと感じた。最終選考までは残ったみたいだけれど、評はいただけなかった。そのほうがよかった…

うかつなことに 2

一編読んでは本を閉じ、その余韻が残るままにバッハなんかを聴いて、またふたたび傍らの詩集を開いてはまた別の一編を読み、そして閉じて空を眺める。 今日は何となく、ブランデンブルグ協奏曲を聴いて、そのあとヴァイオリン・ソナタ第4番ハ短調。第一楽章は…

うかつなことに

昨日、会社帰りに吉祥寺の啓文堂書店に寄った。久しぶりに詩集のコーナーを巡ったら、なんと池井昌樹さんが、詩集『童子』で詩歌文学館賞を受賞されているではないか。ここのところまったく詩の方に気持ちが向かないというか、詩の羽ばたきあるいはささやき…

辻征夫『まつおかさんの家』

朝のお勤めの呪文のような言葉が、ほぼ毎日繰り返されている。 あるとき心の中の習慣に気づいた。 自分の場合、それは辻さんの『まつおかさんの家』という詩で、 詩作品というより、ぶつぶつとつぶやく心のうなりと言うのが正しいと思う。 で、詩としてはめ…