たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

失敗する人とは・・・

先日『失敗する人の法則』という本を購入した。それさえしなければ成功するのに・・・惜しい!!という人のアンソロジー本。

苦手なもの、下手なものが、一般的なレベルになったところで、仕事としても、社会的にも貢献しない。


樽井良和著『失敗する人の法則』PHP研究所 p.90


自分の努力を自分のためと割り切っているのならば、どんな分野に投資しようが構わない。普通はそう考える。いまの個人主義的な風潮からすれば、その人の勝手にすれば、ということになるだろう。とやかくいうのはお節介そのものだ。


でも著者はもう一歩踏み込んでいう。それじゃあ何に対しても貢献していないと。


この言葉を読み、実は自分の中で考えがすこし変わった。自分もこういう直球を投げなくてはいけないな。心の底で思っていてもなかなかそれを表面には出さない性癖を捨てなければいけないな。もうそんな遠慮を続けていったい何になるというのだろう。
思ったのなら口に出せ。口に出せなければ文章に書け。こんなつぶやく声がどこからか・・・


習いごとでも同じだろう。
自分でも得意だ。得意だから人より進んでいる。人からも一目置かれる。そういうところに金を掛けるべきだ。人よりヘタなことがらに金と労力を使って人並みになってみても無駄というものだ。劣等感を克服するという別の目的があるというのだろうか。


欠点なんぞ所詮なくならない。自分が弱いと思っても、自分が自覚できている弱い領域に過ぎない。ヘタなところはそれ以外にいっぱいあって、ただ気づいていないだけかもしれない。


じつはこの考えは仕事の上でもまったく同様だ。自社の強いところをよりいっそう強くすべきなのである。限られた資源をより伸びるため集中して投資すべきだ。格好つけは不要だ。オールラウンダーとは、特徴がないことの裏返しだ。


選択と集中
自分の秀でた得意分野に目を向け、
得意を超得意にしてスペシャリストになるほうが
どれだけプロフェッショナルとして貢献し
収益をもたらすだろう。


同 p.93