たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

雑記

参考書を

分らないから参考書を買う。買ってみても分らない。分らないので、また別のものを買う。それを繰り返して、Photoshop*1の解説書がどんどん溜まってしまった。効率の悪い無駄の多い勉強法だな。基本的にゼロから独学でやっているからちょっとした小石に躓けば…

自我のうごめき

たまには人のことを書こう。批判するためではなく、そこから何がしかを学びとることができるから。 「ソレはちがうんですよ」と、相手の話の腰を折って言う人たちがいる。相手が話している間にその内容に矛盾や無知を見出したのだろうか、もっと深い知識を自…

静かなそして沈んでいる夜

先週末、実家の母の認知症がだいぶ進んでいるという連絡を受けて、様子を見に横須賀に出かけてきた。その連絡は間違いではなかった。70年も以前に亡くなった祖母(つまり母の母)がすぐそこまで迎えに来ていると夕方になると出かける仕度をするそうだ。21歳…

崩壊するということ

組織の中で、こんな傾向はおかしいと口々に言うけれど何も行動しない。あるいは行動できない。そんな状態があると思う。その存在を感じるがとても大きな問題につながっていて手に余るような疑問。それがずっと上の経営者でなければ触れられない問題の場合な…

困難さと知恵と

結局その本は買わなかった。けれど、気になり何度となく書店で手にしてパラパラと見た。そのくらいこの斬新な宇宙旅行のアイデアは荒唐無稽で、無茶で面白い。 どうやって宇宙へ行くかって?地上から宇宙まで垂直に伸びる数百キロの高さの鉄柱を建築するのだ…

手帳の遍歴を通じて

思い出してみれば、社会人になりたての頃、初めて表紙が皮でできた粗末なシステム手帳を入手した。大きさはミニバイブル版くらいの大きさで、綴じ具部分が「クワガタ」の角のような開閉構造となっていて今のシステム手帳の原型ともいえるものだった。ただ表…

歳をとるといえば・・・

シェークスピアの言葉は、けっこうきつい内容をサラッと短く述べていて余韻が残る。次は『リア王』の中に出てくる道化の言葉。老いと知恵というテーマについて考え込んでしまう。智慧なく老いてしまったリア王には、悲惨な道を歩む結末が待っている。 年寄り…

予想と逃げ

予想される困難さに向かい合うというのは難しい。この「予想される」というのが曲者で、年齢を重ねて知恵がつくほど、この未来の予想をつける能力が増してくる。「これはヤバイな」などと、これからやってくる困難さがわかってしまう。それだけ困難さを回避…

逃げ

受験勉強していた頃、試験や模擬テストを明日に控えたその晩に、急に小説を読みたくなったり、普段してこなかった別の勉強のことが気になったりしてわき道に逸れて、結局明日に控えた準備が不十分なまま朝を迎えるということをよくした。そんな経験を、おな…

連休も中間に来た

休日の時間はどうしてどんどん過ぎ去ってしまうのだろう。毎日鉛筆でスケッチしたりサボテンを植え替えたり、その他雑事をこなしているうちにあっという間に一日が終わる。寝るのが夜中の2時くらいに定着しそうでマズイ。 昨日から急に暖かくなり温室内の温…

連休には片付けることがたくさん

長い連休に入った。 のんびりできるどころか、日ごろできなかったことをあれこれ片付けなければならない。 まずは自家野菜つくりの開始。それには真っ先に畑の土をつくる。 土つくりをしても野菜苗をすぐには植えられないから、早めに土を作り1週間くらい土…

ふるさとについて

自分のふるさとは神奈川県の横浜郊外だが、いまはあまりに都市化が進んでしまって、昔遊んだ川や野原の面影はなくなった。また転居を繰り返して現在に至るので、自分の戻るところを失った喪失感は否定できない。そういう意味で、自分のふるさとは心の中の映…

春の東伊那を歩く

スキーシーズンも終了してしまった。気持ちを切り替えるつもりで、愛犬ココを散歩させながら家内と東伊那を散策。とってもよい天気。近くの栖林寺のしだれ桜が満開とのことで、足を向けたら、近県から多くの人が訪れていた。最近ガイドブックなんかでちょっ…

あきらめはなかなかつかない

惜しくも断念するという決心をすることがあるね。ふられて好きな人をあきらめるということもあるし、仕込んできた仕事のネタを捨てるということもある。試験に落ちて進路を変えざるを得ないということも人生にはあるね。そういうときには、欲しかったものを…

これから・・・

2週間くらい前に、平原綾香さんのアルバム『そら』を購入してから、ずっと毎日のように聴いている。その前に買った『ベストアルバム』をときどき織り交ぜながらね。 何となく感じるのだが、綾香さんが歌う歌には宇宙感覚に通じるものがある。綾香さんがどの…

青、その根源的な

その青さをしっかり見つめたかった 仰ぎ見る青さではなく つつみこまれる青さでもなく そこにいる友だちのように 隣でやすんでいる青さを見つめたかった ゆれる頼りない波のような青を いまそれが実現しつつある 地表から何百キロの高さから ふと眼を上げれ…

花2題

東京では桜が一気に咲き誇っているのに、まだ信州駒ヶ根ではコブシやモクレンのつぼみがやや膨らんできた程度で、まだ春というにはほど遠い。 しかし、ふと見るとハウスの横に植えた紅梅が咲きほころんでいた。この梅は20年前に東京のマンションに住んでいた…

気になっている言葉がラジオから

朝の30分ほど出勤前にラジオを聞いている。今朝は、誰が語っているのか定かでなかったが、 「人に迷惑をかけなければ、何をやってもいい、という考えはおかしい」 というような話をしていた。 続けて、 「そういう考えの人こそ、他人に迷惑をかけているんじ…

このところ毎日聴いてる

国際宇宙ステーションに日本実験棟「きぼう」を設置したエンデバーに贈る、毎朝のモーニングコール。先日は平原綾香さんの歌う「星つむぎの歌」だった。土井さんの奥さんからエンデバーに贈られたらしい。 その曲の流れるニュースを聞いて、あ、この曲は知っ…

若い頃の思いって・・・

若い頃の思いって、マグマだと思う。 実現できなかった夢は、地表に出れずに途中で止まっちゃったドロドロの熱いマグマ。 地表に出ることができれば、バンとかドカンとかいって世の中で爆発できるのだろうけれど、 なんとなく表面が冷えて固まってしまった。…

ふと思うことは・・・

昨夜、この3月で定年になる職場の先輩の歓送会が開かれた。すでに定年になり悠々自適の身分となったお世話になった方々も顔を見せ、予想を越えて盛大な会となった。40代の同僚はわずか、他は全て50代という超高齢化した職場だから、互いにあと何年あるんだと…

ホームポジション

心にもホームポジションがある。 心はコロコロと変転しているところから言葉から生まれたという。 いつも外界に応じて変化して捉えどころがない。 刺激に対してすぐさま応答していて自分自身の顔がない。 顔がないところが本来の顔というところ。 それなのに…

気がつけばこの何年かは・・・

研究開発の現場から次第に遠ざかるのは、リタイヤが近いのだから仕方ない。しかしそれに反比例して、コンピュータソフトの世界に傾斜している自分を見出すね。どこか技術的な香りを知らず知らずに求めてしまうのかもしれない。また仕事上もデータ管理のよう…

夢と遊び

明け方に夢を見たなと思いつつ、たいていはすぐ思い出せなくなってしまう。メモをとったり、意識しないと夢を見たことすら記憶できないものなんだね。ひょっとしたら毎日夢は見ているかもしれない。 この前は、職場(かなり昔の職場)で、好きでなかった男が…

座右の書というのとはちがうのだが・・・

これこそ座右の書だと決めてかかって、言葉どおりいつも傍らにおくというような書物は、なんだかうそ臭くて本当でない気がする。長年生きてきて本を読むという経験をつんでくれば、自然と好きな本の傾向を自覚することはあるけれど、自分の精神のよりどころ…

わかるということ

知らなかったことを、ボクたちはどのようにして知るようになるのだろうか。 無論、知識レベルの話であれば、その手の書物を見るなりネット検索すれば使われている意味や新しい情報は簡単に手に入る。このケースは、自分の所有する知識を増殖させる方向だから…

エゴについて

『非属の才能』という変わった本を読んだ。 まわりから浮いているあなた、のけ者になったことのあるあなた、おめでとうございます。 あなたには、非属の才能があります。 というような扉の言葉があって、群れと同調しない人、同調できない人へのエールを送る…

「借り」をつくる

ある本を読んでいて気になる言葉に出会った。 その著者は、良縁に恵まれない女性から相談をたくさん受けるらしく、その理由について触れている。それはズバリ「人の好意を受けとらない」、「人に借りをつくらない」という姿勢が共通しているというのだ。食事…

あるシーンから

イチローに密着取材した元旦(1/2)のNHK番組。最後の方に出てくるシーンが、なんだか忘れられない。首位打者になれるかどうか、少ない残り試合の中で、安打数の積み重ねのギリギリの最後に、他の選手にその座を渡すことが決まった瞬間。その直後、守備にまわ…

地球の顔を見たく

先日(2/4)のNHK番組『ウェイクアップコール 〜宇宙飛行士が見つめた地球〜』という放送がとても印象に残った。ヒューストン管制センターからスペースシャトルに向かって、2分ほどの目覚めの曲を流すらしいのだ。スペースシャトルは2時間あまりで地球を周回…