若い頃の思いって・・・

若い頃の思いって、マグマだと思う。
実現できなかった夢は、地表に出れずに途中で止まっちゃったドロドロの熱いマグマ。
地表に出ることができれば、バンとかドカンとかいって世の中で爆発できるのだろうけれど、
なんとなく表面が冷えて固まってしまった。外見は平静を保っている。
でも熱いマグマの先端は地表に出ようとしてチャンスを狙っている。
先端が少しずつ地面を引き裂いて地表に接近しているのかもしれない。

思いというのは、単に気持ちとか気まぐれとかいうのではなくて、
そんなフワフワした不安定な気まぐれではなくて、
しっかりした根拠を持っていて、
それがはっきり外へ出れずにときどき顔を出しているのじゃないだろうか。
そう考えた方が自然だと思う。
一度思ったことはかならずふたたび思う。思いは繰り返す。
忘れてしまったわけではなくて単にそこから離れたところへ行っていただけ。
なくなったわけではない。
そう考えれば、若い頃の思いって気まぐれなんかではなくて
本質的にやりたかったことなんじゃないだろうか。

定年後に大学院に入学し、めでたく博士号を取得した方のニュースが流れていた。
自分が真にやり遂げたいことを見出すことって本当に大切だなと感じる。