たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

花2題

東京では桜が一気に咲き誇っているのに、まだ信州駒ヶ根ではコブシやモクレンのつぼみがやや膨らんできた程度で、まだ春というにはほど遠い。
しかし、ふと見るとハウスの横に植えた紅梅が咲きほころんでいた。この梅は20年前に東京のマンションに住んでいた頃に、ベランダで育てようと盆栽用の苗を購入したもの。ほんの15cmほどの苗だったが、駒ヶ根に転居した際に一緒に引っ越して来た。地植えにされてしまったので、たぶん相当寒さに参ったものと思う。しばらくはあまり元気がなかったが、ようやく土地になれて長野の梅になったのだろうか。花もキレイに元気になってきた。梅はやはり紅梅が美しい。



先週からハウスのサボテンたちの水遣りを始めた。昨年の11月から水を絶って約4ヶ月よく耐えた。次第に表面からの蒸発で水分が失われるため、球体はだんだん小さく縮んでシワシワになったりする。しかし水遣りで一気に膨らんで元に戻る。花も咲かせる。そのたくましさにはいつも脱帽する。
サボテンは、環境が気に入らなかったりするとこじれて、いっさい成長を止めてしまう。言うことを聞かない頑固な植物だ。1年くらい水がなくても意地を張っているものもある。ハウスの外で紅梅が咲いていたが、ハウスの中では「王冠竜」という棘サボテンの一種が花を咲かせていた。この苗、数年前佐久のサボテン屋さんから、なんとなく買わされてしまったいわくつきの苗だったが、年々立派に成長して見れるようになってきた。