気になっている言葉がラジオから

朝の30分ほど出勤前にラジオを聞いている。今朝は、誰が語っているのか定かでなかったが、
「人に迷惑をかけなければ、何をやってもいい、という考えはおかしい」
というような話をしていた。
続けて、
「そういう考えの人こそ、他人に迷惑をかけているんじゃないか・・・」
という趣旨の話をしていた。

そうなんだよね、この言葉は以前より自分も気になっている。
自分の行動なり言葉で、人が迷惑と感じるか感じないかは、それは分からない。迷惑なのかどうかは、相手の人が決めることがら。したがって人が迷惑と感じるならば、それは迷惑な行動であり言葉なのだ。迷惑なのかどうかは人に訊いてみないと分からない。

そのところを、自分で勝手に迷惑をかけない行為だと自認しているところがとっても変な感じ。もっと言えば、「このくらいは迷惑じゃないだろう」という決め付け。さらに「このくらい迷惑と感じるなよ」という押し付けがましい部分もかすかに感じられたりして。
つまりは、この考え方の中には自己愛や自己都合ばかりが前面に出てきていて、他人の気持ちが脱落しているんだよね。

自分が気がつかなくても、人が迷惑しているかもしれない。自分は何にも悪いことはしていないと思っている言葉や行動で、人が傷ついていたかもしれない。そんなことまで気にしていたら、言いたいことも言えずに息が詰まって苦しくてしかたないよだって？
次第に分かってくるんだよね。周りの人たちが、長年我慢して育ててくれたんだってこと。具体的には何もしてもらってなくとも、周囲に見守られてきただけで、充分配慮され大切にされてきたことになる。結局ね、歳をとるとわかってくるわけ。めったなことは人前では言えないものだとね。

落書き（バラの花）