たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

あるシーンから

イチローに密着取材した元旦(1/2)のNHK番組。最後の方に出てくるシーンが、なんだか忘れられない。首位打者になれるかどうか、少ない残り試合の中で、安打数の積み重ねのギリギリの最後に、他の選手にその座を渡すことが決まった瞬間。その直後、守備にまわるフィールドのイチローの目が潤んでいる。その映像が超アップで映し出されていた。そしてボールを手からこぼす。涙で手元が見えないのだなと思った。


いくら考えても、結果は厳然として変わらない、自分は敗れたのだと覚る瞬間がある。それが努力を積み重ねて、ほぼ手中にしたと思ってきたものでも。高まった気持ちの持って行きようがない。すべて悔しさや残念な思いに落ち込んでしまう。


番組の後に、『イチロー262のメッセージ』という本を購入した。短いイチローの言葉を拾い集めたもの。
気に入っている言葉を二つ。

66
ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道。
p.74

72
自分たちを客観的に見てやるべきことをやります。
それは、どんなときにも変わらないものなのです。
p.80



にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ