たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

競争

当たり前になってしまったね、競争原理。学歴から、会社の中での出世競争まで、集団があればその数だけ競争や比較が行われ、上下関係がつくられる。


前に進む者があれば、その結果遅れている者が現れる。出世するものがいれば、できなかったものが現れる。比較するものさしがあるから、勝ち負けが出現する。もし勝つ者がいなかったら、負けになる者もいない。すべては相対的なものさしの上の話。


なんと不平等な仕組みなのだろうね。
勝つものは少数で、半分あるいは大多数のものが敗者になるとは。ちっとも平等ではない。
命を受け人生を生きる点で平等のはずなのに。


また、なんと不合理なんだろう。
多数が敗者になることが自明なシステムの上で、自分だけは負けないはずと幸せを夢みている。
全員が勝つなんてありえない。まるで宝くじみたいだ。
こんな仕組みに人生を賭けて、いろいろな権謀術策を繰り出して、負ければヤケになるのか。それで終わりと観念するのか。
そんなシステムのカラクリのなかで生きていていいのか。


競争に勝つことでより、良いイスを占めることができるではないか、と反論するかもしれないね。
しかし負けた人間より、ちょっと良いイスに座っている自分を見て、それで幸せか。
相手との格差を見つめて、それで幸せか。うれしいか。幸せの根拠はそんな程度なのか。
イスから転げ落ちたら人生は終わりとするのか。命を授かった事実に対して傲慢ではないか。



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