たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2010-01-01から1年間の記事一覧

木炭デッサンに取り組む

すこし日が経ちましたが(6/16)、絵画教室で、新たな石膏像の木炭デッサンに取り組み始めました。パルテノンとかラボルトとか呼ばれている頭像です。パルテノン神殿から出土した女神ビーナスの頭部で、ラボルト伯爵が所有していた由来があるそうです。埋も…

写実画に脚光とか

昨日(6/17)の読売新聞に、『写実絵画 「明快さ」で脚光』という記事が載っていました。写実画が人気を博しているとのことで、不況にもかかわらず画廊やアートフェスタの売り上げも伸びているということです。 その理由のひとつとして、美術運動の衰退があ…

ウェルカムボードを制作

今月末に松本市で結婚する次女から、式場エントランスに掲げるウェルカムボードの制作を依頼されてしまいました。なんでも中央に新郎新婦の似顔絵が入り、その周辺にバラをハート型にあしらって欲しいという贅沢な要望。そんな口で言うほど楽じゃないんだぜ…

もう一枚を仕上げる

いつまでも迷っていても進まないので、筆を入れて仕上げとしました。スケッチ会のもう一枚の方です。絵画の仕上がりにはルールも定石もありません。したがっていつも一発勝負で、繰り返しもありません。 ときどき私のようなものにも絵の相談をされる方がおら…

スケッチ会の一枚を仕上げ

安曇野スケッチ会(5/19)の午後に描いたものを仕上げました。長らく放置というか眺めていましたが、今日バッと筆を入れ、もう完成!と宣言してしまう感じ。手を入れているとキリがありませんからね。描きはじめからの画像も、再度掲載します。どんな風に手を…

復元ポイント

CDに焼かれた700枚の画像の中からいく枚かプリントアウトして欲しいと頼まれて、ホイホイと引き受けたはいいけれど、もともとメモリー容量が512Mと不安のあるパソコンでした。いろいろと操作しているうちにCPU使用率100%となり、事実上フリーズしてしまいま…

円盤投げ半身像の木炭デッサン完了

今日先生のところで石膏デッサンの仕上げをしてきました。今日は仕上げるからねと、始めからプレッシャーをかけられ、おかげで集中できました。なんとか昼には先生のOKをいただき、このデッサンは完了となりました。3回の教室で各3時間くらい、家で少々描い…

無いものを探す

水彩画を仕上げるとき、心を悩ませるのは「無いものを探す」苦しさです。目の前のものを写生するのは、ものをよく見て絵の上に再現させればできます(むろんものをよく見ること自体にも別の難しさはありますが)。でもそれでは、写し取るだけの行為になって…

心で反芻している

絵を描くときに「できるとは、何だろう?」とよく自問します。プロが使う道具をそろえ、紙なども準備して、自分の腕と頭を除けば、すべて条件が整っているのに、憧れの画家のようには描けないし、プロのようにはなりません。そこにはどんな要素が必要なのか…

つぶやき

「理解できるようになる」ということは、ほんとうに時間を要するものだと思います。しかも理解度と一言でいっても、その人の人生経験と考察が背景にあります。深さは千差万別。口にする人ごとに深さはちがっているといっていいでしょう。「わかった、わかっ…

木炭デッサン〜つづき〜

今日は絵画教室に出かけました。4月より取り組んでいる「円盤投げ半身像」の木炭デッサン3回目です。この前の5/19スケッチ会の絵画講評の時間や、お話をしていたり、お茶をしていたりで、実際手を動かしている時間がやや短かかった教室でした。とはいってもお…

スケッチの途中経過

スケッチ会で早描きした風景画に少し手を入れて、もうすぐ完成というところまできました。いったん頭を冷やすために掲載します。(掲載してみるといろいろと客観的に眺められるのです)一枚目。5/19の午前中のちひろ美術館からの風景。 ラングトンF6ブロック…

そんなものですか・・・?

遺伝学の基礎を築いたメンデル(1822−1884)という人、よく教科書にメガネをかけた肖像画が出ていて、修道院の裏庭でエンドウ豆を交配して、遺伝の仕組みを研究したということになっています。でもこの人は、とっても苦労した人生で、生前はだれ一人にも認め…

スケッチ会に出かける

今年の春のスケッチ旅行は、やや近場の「安曇野スケッチ会」となりました。推薦コースや道案内などを託されてしまい、その準備に追われたりしてバタバタしていました。5/19に参加メンバ7名で、安曇野に出かけてきました。お天気が崩れそうで崩れないという状…

解せないのは・・・

60年近くの人生のなかで不思議だなと感じる謎めいた事実があります。自分自身は特定の宗教に帰依しているというようなことはないのです。ないのですが、自分の周囲にはかなり踏み込んで深く帰依しておられる方が、何らかのかかわりの中で自分の周辺に現れま…

10年ごとに訪れる

人間の心境というのは10年くらいの周期で変化するのでは、と思うようになりました。厳密にちょうど10年ということではなくてだいたい目安です。 孔子の有名な言葉として、「吾、15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る。60にして耳順…

ときどき飽き足らなくなり・・・

水彩の風景画を描いていて、完成が近づいたなという頃に筆が進まなくなります。自然にそうなってしまう部分と、意図的にそうしている部分があります。完成して筆を置くその直前に、「ためらい」があるのがその理由だと思っています。 最初に風景に接したとき…

この取り組みにとても共感

昨日の読売新聞に、古くなった新聞やチラシ、包装紙などの不用な紙を使って、ゴミ袋を作っている横浜の会社員の方の紹介記事が出ていました。水が漏れない紙のゴミ袋の作り方も出ていて、とても共感できました。 知らず知らずの内に、必要なものは買って手に…

WEBの付箋紙

先日からlinoという無料サービスを利用している。これはいわば付箋紙をデスクトップ画面に貼りつけるようなもの。ただしデータが自分のPCにあるのではなく、WEB上にあるということだけが異なる。今はやりの言い方をすればクラウドコンピュータ上にあるという…

変化を恐れる

ある本を読んでいて、ハタと気づいた。日常生活がパターン化すると人は容易にそこに座り込んでしまう。脳は怠惰で安定を求める性質を持っているから、余計な苦労はしたくない。現在の安定した日常に変化を求めないのだ。変化を(ほとんど)恐れていると言っ…

ポストサラリーマンのことを考え続けた

約1年前に会社を早期退職し、個人事業を始める道を選んだ。しかしそこへ至るまでは迷いに迷った4年間くらいだった。自分の手帳には思いつくあらゆるポストサラリーマンの姿を記したメモが残っている。夢はあるが実現性の乏しいもの。バクチ的なもの。堅実だ…

年金請求書が届く

そろそろと思っていた年金請求書(裁定請求書)が先日届いた。60歳になる誕生日のちょうど3ヶ月前に書類が発送されると本に書いてあった。誕生日は7/26だからピッタリのタイミングで届いた。これに記入し提出すれば年金の支給がスタートする。自分の年代の場…

石膏デッサン その3

昨日、絵画教室で石膏デッサンのその3を始めた。 「描きごたえがあるけれど、半身像をやる?」 との先生の問いかけに、素直にハイと答える。 物置部屋から、円盤投げ半身像という石膏モデルを運んでくるのがちょっと大変だった。なにせ重い。高さは1mくらい…

大きな風景を描きたくなり・・・

約1週間前から、大き目のアルシュ紙に風景画を描き始めている。風景の場所は、中沢の原地区というところ。以前にも描いたことがあるが今回は新緑の景色にしたい。それにしてもスケッチに出かける場所が車で5分ほどの場所。あまりにも近場だ。 透明水彩 アル…

いちおう完成とする

水彩風景画の残り5%の仕上げだが、眺めては直すうちによくわからなくなった。こういう時は手を休めて放置するのがいい。わからないまま迷走しなおも手を加えていくと、ろくなことはない(なかった)。たいてい説明しすぎ、くどくなりすぎ、いじりすぎて失敗…

『やった人にだけノウハウがつき、スキルがつく』

表題の言葉は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ社長の増田宗昭氏の言葉。どこの会社と思うかもしれないがレンタルビデオ&本の「TSUTAYA」だ。 この言葉、好きだな。 やってもいない人には、結局スキルもノウハウもつかない。ただ出発点にジッと座っているよ…

赤穂中割の絵は、ほぼ完了か?

描きかけの水彩画だが、眺めては描きという繰り返しで(じっさい眺めている方が長いのだが)、もういいかという気分になってきた。 こんなとき家内に何気なく見せる。長年見慣れていることと遠慮がないことで、かなり辛目の採点をする厳しい批評家なのだ。す…

石膏デッサン2枚目が完了!

昨日(4/21)、絵画教室にてアリアス石膏像の木炭デッサンを描く。アリアスのデッサンの2枚目。3月より描き始め、3回目の教室でようやく先生のOKが出る。石膏と格闘した教室はこんな空間。 《完成したばかりのデッサンとモデルのアリアス像》 今回のデッサン…

駒ケ根市中沢『花桃の里』

満開だよと教えてもらい、昨日(4/20)駒ケ根市中沢の『花桃の里』を家内と訪れた。お食事処「すみよしや」を経営する宮下秀春さんという方が、定年まぎわから個人の敷地に植え続けた花桃の木々だ。19年がたち、今や総本数800本とのこと。いっせいに満開を迎え…

水彩画のその後

だいぶ色をのせて、ほぼ80%の完成度かな。 ただし手前の土手や水路などどの程度描いたらいいのか、少し迷う。描き込めばその分が明瞭にはなるが、描きたい主役の木立と家並みが弱くなる。たぶん全部描くと、細密画のようになって別の味わいになる。自覚のな…