たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

水彩画のその後

だいぶ色をのせて、ほぼ80%の完成度かな。
ただし手前の土手や水路などどの程度描いたらいいのか、少し迷う。描き込めばその分が明瞭にはなるが、描きたい主役の木立と家並みが弱くなる。たぶん全部描くと、細密画のようになって別の味わいになる。自覚のないままダラダラいじっていれば、いずれその道を歩んでしまうだろう。そして最後に、ああ終わったなと気づく。
サイズが大きくなるほど、絵画は主題が明確でないといけないと思う。描く面積が広いだけあって、間が持たない。その結果たくさん描いてしまう傾向に陥り、「はい、まんべんなく描きました」という説明図の完成だ。これを描くぞという決意がないと、次第に主題がぼやけていくのだ。

あとはしばらく放っておいて眺めては修正し、という繰り返しになるだろう。いつかまとめるアイデアが浮かぶかもしれない。正直それを待っているのかもしれない。まあ、いつものペースなのだが。