たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

もう一枚を仕上げる

いつまでも迷っていても進まないので、筆を入れて仕上げとしました。スケッチ会のもう一枚の方です。絵画の仕上がりにはルールも定石もありません。したがっていつも一発勝負で、繰り返しもありません。


ときどき私のようなものにも絵の相談をされる方がおられますが、絵に決まった答えはないのです。このことが自由に描いていいということと同じですが、自由の裏返しに孤独と決断があったりしてけっして楽とはいえません。絵の先生につけば、あれこれと画風まで指示され自由とは言えなくなるケースもあります。でも悩みは減ります。


安曇野ちひろ美術館から ラングトンF6号水彩紙 透明水彩


この絵の仕上げで、ひとつ会得したことがあります。それは従来やらなかったこと(できなかったこと)を試みた結果、わかったことです。このことはまた別の機会に・・・これから少し自由に絵に向かえるかもしれないという予感を持ちました。