たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

木炭デッサンに取り組む

すこし日が経ちましたが(6/16)、絵画教室で、新たな石膏像の木炭デッサンに取り組み始めました。パルテノンとかラボルトとか呼ばれている頭像です。パルテノン神殿から出土した女神ビーナスの頭部で、ラボルト伯爵が所有していた由来があるそうです。埋もれていたときにできた欠けがあちこちにでき、あばたのビーナスといわれることもあるようです。


描いている最中。とらえにくいなぁ・・・


こういうゴロンとした球体の塊は描きにくそうだなと予感したのは当たりました。形がとりにくい上に、頭部の量感がでないという難しさがあります。教室では、ザッと描いて家に戻り形の狂いなどを直しています。不満なところが満載ですがこんな感じです。

木炭紙に木炭。教室2h、自宅で1h程度 制作途中


当初、当たりをつけて描き始めた線より、どんどん内側に境界線がシフトしてしまい、先生からだいぶ小さくなって来ましたね、といわれてしまいました。形の狂いを直す際に、内側に内側にと直していくと、絵が縮小していきます。狂いを直すときには外側へ膨張するように意識しないといけませんね。


画像にして全体を眺めると、自分はやはり線を使って描いているのかなと思わざるを得ないです。もっと面の意識で描いていたつもりでしたが結果は明瞭です。石膏像が持つ濃淡のトーンをとらえて表現しないとスケッチのようになってしまいます。この辺は自分の課題です。