不安 その2
先日の記事で、うまく表現できていない気がする。
いや、言い得ていないという感じだ。
自分の中では、あのような分析的な言葉で、ある程度了解できる。
だが、人には伝わらないだろうなという予測も、たぶん当たっている。
これまでの経験からそうなのだ。
すこし文学的な比喩で書いてみようかと思う。
不安とは、見なくてはいけない前の方を見ずに、
あらぬ方向、あるいは正反対の方向を向いてしまった時の
気分なんじゃないだろうか。
体が前を向いているのに、目が逸れている。
前が見えない。見ようとしない。
そのねじれた視線から来る落ちつかない気分。
厄介なことに、たいていの場合、
前がどの方向を指し、自分の視線がどこを向いているか、
それが正確に把握したり自覚ができないものだ。
だから「何となく不安」に襲われる。
しかし意識にのぼらないにせよ、
体のほうは、そのねじれた雰囲気を感じている。
それがとても不快な感情を呼び覚ます。