「もう完成としましょう!」
4月からながながと描いてきたクリスマスローズのアクリル画。今日の教室でようやくサインを入れましょう、という先生の言葉がでました。前回までは、背景を赤紫系の色で塗っていましたが、紫のクリスマスローズの花が引き立たないという理由で、無彩色系に変更しています。またいろいろ細かいところに手を入れています。
以前より先生が口をすっぱくして注意している言葉に、次のものがあります。
色(絵の具)を塗るのではないのです。色を置いていくのです。色を塗るのは、その前に塗った色の上に、別の色を描いて直していく(否定していく)ことになるのです。そうではありません。この色だと思った絵の具を、自信を持ってキャンバスにドンと置くのです。
この言葉が今日ほどよく理解できた日はありません。ほんとうにいい言葉です。筆でチマチマと描くのは、自信がなくてこの色でいいのかどうか迷っている心があるためです。やはりこの色だと信念をもっておいた色には説得力があるということです。あっさりとしか描かれていないのに、強く惹かれる絵というものがあります。その魅力は、この説得力の強さに由来するものだと思います。