たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

教室にて着彩をはじめる

今日は、絵画教室の日。いつもに比べると準備不足でした。下描きの鉛筆画を描いたとき以来、ほとんど手を入れていませんでした。忙しさに負けて、ちょっと時間が取れないというのが正直なところ。


このところの長雨の影響でしょう、アクリル絵の具のパレットを開いてみると出ている絵の具にカビが生えています。顔料の金属化合物が有機材料のバインダで固められたアクリル樹脂を、なんとおいしいと思っているカビがいるらしいのです。顔料の重金属は、ふつう毒なんですが。


と思いつつ、今日使いそうな絵の具のチューブから、新たに絵の具を搾り出し、カビの上にのせて塗りつぶします。


先生の絵が壁にありますが、それを背景として拝借してしまいます。スッキリした空気感があって、しかも冷たくならない空間を描きたいと考えています。


前回、絵の具を置くという感覚を覚えてしまいました。線で描かずに絵の具のスタンプで画面を埋めていく感じです。全体像を意識しながら、画面の主要部の基本色を次々と置いてしまいます。


昼頃に出来上がった下塗りは、こんな感じになりました。全体をボンヤリと決めていき、次第に全体を見ながら各部の詳細に描き込むという方針としました。


アクリル F4キャンバス


先生のコメントは、ガラス容器がギラギラして主役にならないように。それに花びんの花が画面からはみ出していた方が構図上面白いかも知れません、とのことでした。


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