たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

虫めがね理論

脳は、その関心をもつことがらを拡大解釈して処理する。 反面、関心を持たないことがらは、素通りするか、見えてさえいない。 (以前にも類似内容をどこかに書いた気がする。) 関心を持つとは、対象への愛着である。 松本元先生は、それを単純に「愛」と呼…

わがままで身勝手な脳

ある本によると、脳という器官の本質は、徹頭徹尾、自己正当化、自己保存的、自己中解釈という性質を持つらしい。そういえば思い当たるフシがたくさんある。どう見ても黒としか思えないものが、人によっては白になっていたりする。交通事故の際の責任割合を…

物覚えが悪いっていうのは

先週末、「老化」をテーマにした講演会をTVで見た。放送大学だったのだろうか、番組の途中からだったが、信州大学医学部長の大橋俊夫教授のわかりやすい語り口と、多岐にわたる内容にすっかり惹き込まれてしまった。 脳細胞というのは、生まれてから20歳まで…

文章と図形

どんなことがらも脳を介さなければ、それを思い浮かべることができないのだから、全ては脳内現象、脳の中を走っているパルス列に帰着されるというのが、茂木健一郎さんの考えだった。 ボクはつねづね思うのだが、眼から入る情報を処理する脳と、耳から入る情…