たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

絵描き三昧の日々

連休もいよいよ最終日。これまで連休最終日の午後ともなると、なんとなくサザエさん症候群の気分に襲われるのが常だった。今回は、目標にしていた絵画の仕上げをある程度こなせた。なんとか大判の水彩画も、まとまりがつきそうなところまで描くことが出来て、疲労感があるが心理的には楽。これはひとつの発見だ。


サザエさん症候群は、休日にだらけてしまった体を、会社勤めの筋肉質の肉体に変身させていく(変身させられていく)億劫さと、予期不安の混合物なのだろうと長いこと思っていた。それは確かにそのとおりだ。しかしもうひとつの側面は、焦燥感なんじゃないだろうか。休日の日々が、あるいは最終日の時間が否応なく消費されていくのに、休日にやろうとしていた何ごとかが、あいまいでハッキリしないまま、消化不良で終る。もともと、あいまいさが休日の良さでもあったわけだが、でも何もしないまま休日が終ってしまうという焦燥感。


どうも凡夫というのは、何もしないとか、何も狙わないという状態に安住できないようだ。何かをしなければならないという強迫観念に毒されているのが、ボクたちの現実の姿。