［脳］ころころと転がる

潜在意識について書かれた本を読んでいたら、人間の脳は一日５万件の
考えが思い浮かんでは消えているそうである。
脳のはたらきは、心の動きとして現れると考えてよいので、
５万件の考えが、さして意識することなく心に現れては消えているというわけだ。
たぶんほとんど意味のないような考えや感じたことが大部分である。
自分の実体験からしても間違いない。こうしてBLOGにまとめてみてもいいかなと
思えるコンテンツは日に一つあるかないかという打率だ。
日に1件とすれば、0.002%がまともなカタマリということだ。

脳細胞は140億個あって、この組み合わせや回路になると無限と言っていいくらいの
数となる。
これらが無秩序にパルスをやり取りして自走している様を思い浮かべると
なんだか薄ら寒い感じすらする。コントロールされていない車が無数に頭の中を
走りまわっているような、出口なくどこへ行くのかわからないような、
メチャクチャな走りをやっているのだ、自分の頭は。

座禅をやってみると次から次と雑念が出てくる出てくるという状況で、
きっと脳細胞のこんな動きが反映しているわけである。
修行を積んだお坊さんの脳細胞の活動は、起きているのに寝ているのと同じような
そんな脳波を示していると聞いたことがある。雑念が出なくなる状態ということらしい。
集中することで脳の活動が静まるとは、これはこれでまた大変な事態だ。