たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

2005-01-01から1年間の記事一覧

雨降る山奥で

今日は、朝7時に雨降る山奥に地区の男たちが、百人以上集合。 「財産区」に植林している杉苗の下草刈で、総出の作業だった。 昔は山はマツタケの産地だったが、いま松自体が減り、 もっぱら山林維持のための作業に終始している、というのが実情。 前日から…

妄想

むかしどこかで読んだ作家の話。 いつも白紙の原稿用紙を前にして、 もう書けなくなるんじゃないか、 もうダメなんじゃないかと、 日々そういう惧れと向き合っているという。 何かわかる気がする。 マッサラなスケッチブックを持って 野外に出かけようとする…

きりぬき

先日、京都出張へ出かけた際、まったく突然なんだけど、 小学生のころの記憶が鮮やかによみがえった。 新聞や雑誌に載る小さなイラストやカットをきりぬいて、 手のひらに入るくらいの小さな手帳に丁寧に貼っていた。 お宝だった。いつも眺めていた。 その表…

頼むということ

いろいろと、それなりのスジや理屈や言い訳があるにしても、 自分の胸の中の発電エンジンが回っていないな と思える仕事のやり方では、人は動かない。 誰かに仕事を依頼するとき、 自分がやりきれないので放り出した形ではなく、 自分のコンセプトを十分に練…

生き生きとした線

最近、絵画の線に妙にひっかかりを感じる。 それは絵画の線にこめられたメッセージに反応しているのだと思う。 これはこんな気持ちで描いたに違いないとか、 ここはためらっているとか、苦しんでいるとか。 自分が描く場合もおなじ。 風景画の下書き線の、始…

書く動機

通常のWEBサイトを1年余り続けてきて、どんな筋肉が鍛えられたのだろうと考えた。 なにより、文章を書くスピード、まとめかた、パターンをおぼえたこと、 いわば「文章の筋肉」みたいな部分だった。 ではなぜ文章をつづり、絵を描き続けてきたのだろうか。 …