たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

すごい人はいる

自分の狭い経験と了見で、ものごとを判断し処理しているうちに、どんどん人間が小さくなる気がする。そんなことを痛感させてくれた本が、津田晃さんの著書だ。野村證券で最年少役員に登りつめた方という紹介のされ方をしているが、それは著書を読むと本当だと思わせる。こういう方がいて、今手元で言葉を読めることをとても幸せに感じる。


第22章「失敗から逃げる人は、何度も失敗する」は印象的。
業務が証券マンだからお客さんの資産を増やせる場合と、失敗して減らしてしまう場合が出てくる。後者のような損失が出てしまった場合、証券マンとしてのミスを認め、お客さんときちんと向き合えるかどうか、あるいは会社を盾に逃げ隠れてしまうか。
一部を引用させてもらう。


20代の頃、私も上司から、こんなふうに言われたことがあります。
「お前が悩んでいる、悲しんでいる、困っている、それはかまわない。けれど、悩んでいるだけで問題が解決されていれば、世の中みんな億万長者だ。問題が生じた時、まず行動しなければ何も変わらない。絶対に行動だ」と。


津田晃著 どんな人にも大切な「売る力」ノートp.69


同じ章に「逃げたらお客さまは必ず追いかけてきます」という言葉がある。問題から背を向けてしまえば、心にはますます逃げたい気持ちと不安が増幅する。背中は無防備だ。いつ襲われるのかがわからない。