たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

批判の道と学びの道

ある本を立ち読みしていて気づいた。教えてもらったという感じだ。人生がうまくいかないとき、うすうす感じていたことでもある。なので「あ、そうなんだ!」とピンと来た。

人生には、「批判の道」と「学びの道」の2つがある。失敗とか不遇に陥ったとき、人は必ずどちらかの道を選ぶ。

批判の道を選ぶ人は、不平不満を溜めこみ他を恨み非難する。しかしそこから展望が開けて抜け出す可能性はない。最終地点までスパイラル的に急降下し墜落する。その人は羽ばたき上昇する翼を持たないから。

逆説的だが、この道は気持は楽だ。怨みつらみの感情を爆発させることは快楽だ。ストレスを発散しているのだと思うこともできる。そこに己を変える痛みは伴わない。

そう考えれば、人は学びの道を選ぶしかない。つらくても自分を変えていく道。過去の自分の傷を真正面から見つめる道。人生には気楽で楽しいことばかりはない。