たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

貧しいボクから貧しいキミへ

いつも何かに煩わされているキミ
嫌いな奴がいてそいつの方が認められていたり
お金がないないと心配しなければいけないキミ
もっと稼げることはないだろうか
あるいは自分にもう少し能力があれば
少しはマシになっただろうと恨んでいるキミ


そんな思いはホントのことをいうとボクも同じだ
しかし年々それとは違う思いに襲われる
キミは何かにいつも煩わされている
それらはある意味からいえば
キミがいつもまとっている衣だ
それはキミが選択した衣だ


その衣のおかげでキミは本当のことを考えないで過ごしてきた
そんな衣を脱ぎ捨てて生きている自分を想像したことがある?
なんの悩みもなく心配ごともなく
お金は充分にあり生活の心配もない
そのときキミは何をしているだろう?
何を楽しみ何を追い求めるだろう?


目の前の煩いごとが
ボクたちの目を塞いでいるけれど
その先にほんとうの人生や生命の姿が見えている気がする
目くらましを自分で作り出して
日々きりきり舞しているけれど
そんなものは作る必要はないかもしれない


自分は生を受けてこの世に存在している
人と比較して自分が劣っているとか自分が損をしたとか
そんな煩いごとの衣をまとう前に
もっとはるか遠くからいのちがつながってきていて
それはなぜか分からない
気がつくとこのいのちの流れの中を自分が歩いている
そんな絵が浮かぶ


目の前のツカエが取れてしまって
その先のほんとうの姿が見えてしまって
いのちの流れのまっただ中にいて
ボクたちはなにをすべきなんだろう
こんな絵の中で何を追い求めたらいいのだろう
今までとはちがう思いに浸っている自分に気づく


衣をまとい続けて生きることを否定はしないし
そうならざるを得ないこともわかる
けれどもっと大きなほんとうの姿を見ないまま
目くらましを飼いつづけて人生を送るのは
どうなのだろう




にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ