たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

枝葉末節を捨てて

生活の中で自分がしていることを分解していくと、どうも二つに分かれることがわかった。この年齢になってやっとそんな初歩的なことがわかるところが、いかにもスロースタータの自分らしい。


それはともかく、二つとはこういうことだ。
一つは、本当に自分のやりたいこと、これだけは捨てたくないことに属することがら。もう一つは、人からどのように見られるか、どのように見られたいかに属すること。


後者の分類に入ることがらは、実に多い。世間で生きていくには必要であるという考え方も確かにある。それは仕方ない面もある。でも前者と混同しない方がいい。ボクはずいぶんと混同していたのではないかと気づいた。本当にやりたいこととは、願いに近い。


何か人に贈り物をする。義理で贈る場合もある。しかし本当にともに喜んでいることを形に表わしたくて贈る場合もある。外に現れる行動は一緒に見える。でもその動機になると天地の開きがある。


本当にやりたいことを若いときから自覚することができて、そこに集中してエネルギーを注ぐことができた人はすばらしいと思う。たいていは、自分は何をやりたいのかがわからず遍歴する。遍歴のまま終えてしまう。


自然の中に生き、そのスタンスの中で絵を描き、あるいは文章を書くこと。自分の場合、次第にそこへ集約されてきている。この軸はぶれることはない。



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